履歴書の自己PRの書き方

履歴書の自己PRの書き方

履歴書に書く自己PRは、経験やスキルをどのように役立て、どのように貢献できるのかを書くのがポイントです。自己PRと志望動機を混同しないように注意しましょう。志望動機は「なぜ応募したか」ですが、自己PRは「どう貢献できるか」を書きます。未経験の仕事やアルバイトの経験しかない場合でも、応募先の企業がどのような人材をほしがっているのかを調べることによって、効果的な自己PRを書くことができます

魅力的な自己PRの書き方

採用側に履歴書の自己PRを読んでもらうためには、だらだらと長文で書くことは避け、次の項目を織り交ぜて箇条書きにして簡潔にまとめることです。

  • 応募する会社で役立てることのできる経験やスキル

    求人広告に書かれている業務内容や歓迎スキルをしっかりと読み、これまでの経験やスキルをどのように活かすことができるのかを書きます。自己PRでは、応募先企業で活躍している姿がイメージできるように「できること」「貢献できること」を前面に強調して書きます

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  • 自負している自分の強み(ヒューマンスキル)

    コミュニケーション能力、調整力、協調性、柔軟性、交渉力、指導力、情報収集力、発想力、リーダーシップ、業務への取り組み姿勢などから、自分の強みをアピールします。

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  • 実績の背景や経緯

    前職場でのめざましい実績をアピールすることは大切ですが、過去の成果の説明だけに終わっていては単なる自慢話になってしまいます。その実績の背景や経緯などを伝えることで、採用担当者に具体的なイメージを伝えることができ、期待感を持たせることができます。

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  • 実績や評価を客観的な事実を伝える

    実績や評価をアピールするには、客観的な記述を心がける必要があります。たとえば「部署内では常にトップクラスの営業成績でした」では主観的な印象を与えてしまいます。「部署の売り上げ○○%アップ」や「何人中何位の営業成績」など実績を数値で表現します。数値化しにくい仕事内容の場合は、クライアントや社内の評価など具体的なエピソードを交えるとよいでしょう。

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  • 実績を未来にどう役立てるのかまでを書く

    実績は自分をアピールする素材になりますが、実績は「過去にできたこと」に過ぎません。未来に何ができるのかまでを書く必要があります。

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  • 応募先企業が求める人物像に合わせる

    求人の広告に書かれている仕事内容、資格、採用担当者のコメントやインタビュー記事などを参考にして、応募先の会社がどのような人材を求めているのかをチェックしましょう。その中から必須事項や優先度の高そうな項目に絞り、求める人材に合わせて自分をアピールすることで採用担当者からの評価が高くなります。

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  • 即戦力であること

    新卒の場合は業務経験がありませんから経験は問われませんが、中途採用となると話は別になります。中途採用者(転職者)は即戦力になれるかどうかが重要なポイントになります。応募先企業の仕事内容を詳細に調べ、即戦力であることをアピールしましょう

 

 

 

 

勤務年数が短い場合の自己PRの書き方

たとえ短期間の勤務であったとしても、何らかの業務を行ってきたはずです。新卒者とは異なり、短期間であっても正社員としての基礎知識・技術を身につけています。その中で、応募先企業が求めるニーズに関連した知識・技術がないかどうか応募先の求人広告やホームページなどで会社をじっくりと研究してみましょう。

 

企業研究していくうちに、何かしら接点が見つかると思います。それが自己PRの材料になるのです。それを強調して書くことでアピールすることができます。

アピール材料を見つけるための方法

まずは以下の項目でアピールするものがないかどうか書きだしてみましょう。

  • 職種
  • 業務内容
  • 評価・実績
  • 改善提案
  • 失敗時のリカバリー方法
  • ヒューマンスキル
  • 自己啓発

未経験の仕事の自己PRの書き方

求人広告によっては「経験不問」「未経験者歓迎」と書かれていることがありますが、まったく戦力にならない人を採用することはありません。なぜなら、会社がその人に高いお金を払ってまで採用する理由がないからです。

 

 

 

 

未経験であっても、業務内容に関連のあるスキル、知識、経験は最低限必要になります。「興味があります」や「がんばります」の精神論だけで採用を期待するのは難しいでしょう。やる気や熱意を伝えることはできても、企業が採用するメリットを伝えていないからです。未経験の仕事とはいえ、企業側から見てその人を採用するメリットを感じさせるように、自分をPRする必要があります。

 

では、未経験業務の応募に対してどのようにして自己PRすればよいのでしょうか?
第一に、応募先企業が求める人物像に合致するように自分をアピールします
応募先企業の求人広告やホームページをよく読み、仕事内容を研究し、求められる知識、スキル、適性などを把握します。
次に、その中で、応募先企業が求めるニーズに関連したものがないかどうかを振り返ってみることです。

 

実務経験でのアピールポイントがなくても、コミュニケーション力やリーダーシップなどの対人スキル、パソコンスキル、クライアントとの折衝経験など、貢献できる素材を探し、それらをどのようにして活かすことができるのかをまとめてみましょう。

 

たとえば、事務職から接客業に転職する場合、お客様対応や電話応対、言葉遣い、接客マナーなど応募先で役に立つ項目をアピールすれば、接客業として求められる資質を示すことができ、未経験の職種であても十分に戦力になることを伝えることができます。

 

また、過去の職場でのスキルや経験との共通点がまったく見つからないが、新しい職場ではパソコンスキルが必要だとします。その場合は、プライベートで身につけたパソコンスキル(アプリケーションソフトの種類やキー入力の速度など)をアピール材料にすることができます。

 

未経験の職種だからといって、つい熱意ややる気だけを伝えがちになってしまいそうですが、志望する仕事との共通項目や関連のある知識や技術の習得にどのように取り組んできたか、または取り組んでいるのか、具体的で前向きな姿勢を示すことがポイントです。

 

参照

 

 

 

 

同業種に転職する場合の自己PRの書き方

同業種に転職のする場合の強みは、なんといっても経験を活かして即戦力になることです。同業種だからこそ応募先で発揮できる経験・スキルを具体的に書きます。

 

ただし、同業種だからこそ採用担当者も実績や評価を知りたがります。客観性を持たせるために、具体的な実績や評価を書きましょう。

 

参照

 

 

アルバイトの経験しかない場合の自己PRの書き方

アルバイトの経験しかない場合、採用側が心配するのは、責任感を持って仕事してくれるのか、社会人としての常識があるのか、などです。

 

しかし、アルバイトといっても、リーダーやチーフなど責任のあるポジションを任されたり、売り上げ管理、受発注管理、後輩への教育など正社員並みの責任のある業務を任されることもあります。

 

応募先企業で役立つ業務経験、業務に対する工夫・改善提案、実績、評価など客観的な事実を伝えることで、アルバイトの経験しかなくても、戦力になれることを十分に自己PRに書くことができます。

 

まじめな勤務状況を伝えるならば、「○年間、無遅刻・無欠勤」など具体的な実績を示しましょう。わずかなことでも評価されていたことはアピールしましょう。

 

また、アルバイトの場合は、正社員に比べるとどうしても業務範囲が狭くなってしまいます。それを逆手に取って、「より責任のある(レベルの高い)業務を担当することで、キャリアアップ(スキルアップ)をはかりたい」など正社員として働こうという気持ちになった経緯を書くと、前向きでポジティブな理由が伝わってきます。

 

 

 

参照

 

年齢が高い場合の自己RPの書き方

年齢が高めの場合、選考において不利になりがちです。年齢に見合った給与額や職場の年齢構成の問題がその理由です。特に中高年の場合は、過去の実績、前職の役職やポジションなどをアピールしがちですが、今の自分に何ができて、どのように貢献できるかを自己PRすることが大切です。

 

また、入社した場合、先輩社員や上司が自分より年下である可能性もあります。年齢相応の実務経験やスキルのほかに、年齢にこだわらず柔軟に対応できることなどを示すことが大切です。

失業期間(ブランク)が長い場合の自己PRの書き方

失業期間が長いと、「なぜ長い間働かなったのか」や「この期間は何をしていたのか」という疑問を持たれます。その人に致命的な問題があり採用されなかったのではないかとマイナス評価を下される可能性もあります。

 

失業期間に対してマイナス評価されないためには、採用側を納得させるだけの理由が必要になります。留学、専門スクールへの通学、ボランティア活動、親の介護、出産・育児などの理由ならば採用側に納得してもらえるでしょう。

 

また、転職活動を行っていたならば、それと並行して、図書館に行って専門書を読んだり、セミナーに参加したり、資格取得に向けて勉強していたりして、スキルアップを目指していたことを積極的にアピールすればプラスの印象に変えることができます。

 

本人の意思に反して会社都合で前の会社を辞めざるを得なくなった場合でも、会社の責任であることを強調するのではなく、あくまで失業期間をどのように過ごしたのかが問われます。

 

このように、就業していれば実現できなかったであろうことを、失業期間を利用してこそできたことを自己PRすることで、本来ならばマイナス評価である長いブランクが好意的に評価されることにつなげることができるのです。

 

参考

 

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