フリーターから正社員の履歴書の書き方と記入例
フリーターから正社員を希望する場合の履歴書の書き方と記入例を紹介します。
履歴書で伝えることは、アルバイトであってもきちんと業務をこなしてきたこと、なぜフリーターを選んだのか、ということです。
フリーターから正社員になる場合に関連する事柄について次の記事もご参考ください。
「学歴・職歴」欄はできるだけ埋める
履歴書はできる限り空欄を埋めるのが鉄則です。アルバイトの職歴が少ない場合は、学歴は小学校卒業から書き、職歴欄も仕事内容をきちんと書き、できる限り埋めるようにしましょう。
フリーター経験の「学歴・職歴」の良い記入例
上記の記入例のように、できるだけ空白を埋めるために、職務内容を具体的に書きます。アルバイトという立場でもリーダー的な仕事を行ってきた場合は、職務経歴書にその旨を書きましょう
フリーター経験の「学歴・職歴」の悪い記入例
上記の記入例のような空欄の多い履歴書では採用担当者からの印象が悪くなります。
履歴書は、できる限り余白を少なくすることが鉄則です。
フリーターとして働いていた理由を書く
採用担当者は、応募者が学校を卒業後、就職せずにフリーターをしていた理由を知りたがります。このときその理由の書き方に注意が必要です。
「新卒として就職先が決まらず、そのまま今に至ります」では、逆に本人の資質が疑われてしまいます。
このような場合は、たとえば「プロのミュージシャンを目指すため、時間の融通が利くアルバイトを選びました。」など、目的や目標があってフリーターをやっていたことを強調します。
フリーターから正社員希望の志望動機例1
(1)高校卒業後はプロのミュージシャンを目指して、音楽活動を中心に行うためにアルバイトで生計を立てていました。25歳までにプロになれなかった場合は、就職することを決めていました。
このたびサウンドクリエイターの求人案内を拝見させていただき応募いたしました。(2)世界中の人々にサウンドを通じて「夢」や「楽しさ」を提供する仕事に誇りとやりがいを感じます。(3)海外市場をターゲットにした貴社で世界で通用する品質を追求し、自分の能力を磨いていきたいです。
(1)「高校卒業後はプロの・・・」
アルバイトで生計を立てていた理由について履歴書の段階で触れることが重要です。
(2)「世界中の人々にサウンドを通じて・・・」
応募した動機を書いています。志望動機はどこの会社でも通用するような汎用タイプの動機ではなく、応募先の会社だからこそ実現できることを書く必要があります。
(3)「海外市場をターゲットにした貴社で・・・」
応募先企業でどうなっていきたいのか、どうしていきたいのかなど将来のビジョンを書いて強い入社意欲をアピールします。
ただ、すべての人において目的や目標があってにフリーターになったわけではないでしょう。やりたいことが見つからず、あえて就職しなかったり、就職活動を途中であきらめたりして、フリーターになった人もいるはずです。
そのような場合は、「妥協して就職するのではなく、自分が本当にやりたいことを探していた。そして今応募している会社にこそ自分がやりたいことがある。」ことを伝えましょう。
以下は、その志望動機例です。
フリーターから正社員希望の志望動機の記入例2
(1)大学の就職時期に就職活動をしていましたが、自分のやりたいことが見つからず、大学卒業後はアルバイトをしていました。洋服の販売員、居酒屋のホールスタッフ、警備員などのアルバイトを経験してきましたが、(2)やはり私はお客様と直に接し、お客様に楽しんでもらったり、喜んでもらえることに非常にやりがいを感じることに気がつきました。(3)お客様とすぐに打ち解けることができることが、ツアーコンダクターという仕事に合うのではないかと思います。お客様とのふれあいを通じて私自身も成長していきたいと思っております。
(1)「大学の就職時期に就職活動を・・・」
大学卒業後、就職せずにアルバイトをしていた理由が書かれています。
(2)「やはり私はお客様と直に接し、お客様に楽しんで・・・」
応募に至った動機が明記されています。ただの興味本位で応募したわけではないことがわかります。
(3)「お客様とすぐに打ち解けることができることが・・・」
応募先の仕事に対する適性をアピールしています。応募先の仕事で役立てることは、自己PRでさらに強調するとよいでしょう。
社員ではなくフリーターを選んだことは面接で必ず聞かれます。いろいろと詮索される前に、履歴書の段階で公表しておいたほうがよいです。
生活の安定を志望動機として書かない
高校や大学などの学校を卒業後、フリーターを経て、正社員を希望する場合、採用担当者が知りたいことは、「なぜ今正社員を希望するのか?」ということです。
採用担当者は、当社に入ってどのようなことをして、どうようになっていきたいのかということを知りたいわけです。
決して、生活費の安定や福利厚生を志望動機として書かないことです。
先述の例を参考に、志望動機は業務内容について書くべきです。