伝わりやすい履歴書の書き方とは?

書類選考において、まず履歴書からチェックされますが、採用担当者が履歴書に目を通す時間はわずかに1分程度です。
読み飛ばされずに、採用担当者に伝わりやすい履歴書の書き方を説明します。
伝わりやすい履歴書の書き方とは?」もあわせてご覧ください。

 

 

一文を短くする

たった1枚の履歴書で言いたいことを端的に伝えなければなりません。ダラダラと長く、説明調の文では何を一番に伝えたいことなのか伝わりにくくなってしまいます。一文を短くすることで、全体が引き締まり、伝わりやすくなります

 

悪い書き方の例

私の強みは、高いコミュニケーション力と統率力であり、お客様には次のご来店につながるよう、お客様とのコミュニケーションを大切にしてきた結果、リピーターが増え、私が就任して以来、店舗の売り上げを毎年約20%ずつアップすることができ、新人社員・アルバイトのトレーニングの際には、会話を大切にし、相手の話をよく聞きながら分かりやすくものを伝える方法を学びました。

 

良い書き方の例

私の強みは、高いコミュニケーション力と統率力です。お客様には次のご来店につながるよう、お客様とのコミュニケーションを大切にしてきました。その結果、リピーターが増え、私が就任して以来、店舗の売り上げを毎年約20%ずつアップすることができました。新人社員・アルバイトのトレーニングの際には、会話を大切にし、相手の話をよく聞きながら分かりやすくものを伝える方法を学びました。

 

「悪い書き方の例」では、1文が非常に長いため、伝えたいことがぼやけてしまっています。「良い書き方の例」では、1文を4つに分けていますが、それにより端的に伝えることができます。

 

箇条書きで書く

項目を列挙するときは、文章で書くよりは箇条書きにして書きます。

 

悪い書き方の例

私の強みは、チャレンジ精神が強いこと、探求心が強いこと、協調性があることです。私は、登山を趣味にしており〜(中略)〜目標を実現できるまで絶対にあきらめない強いチャレンジ精神を持っています。具体的には・・・。探求心については、電気店でのインターネットの新規加入のアルバイトで、ご来店の客層を分析して〜(中略)〜結果を出すことができました。協調性については、大学のサークル活動で〜(中略)〜解決してきました。

 

良い書き方の例

私の強みは以下の3つです。

 

1. チャレンジ精神の強さ
登山を趣味にしており〜(中略)〜目標を実現できるまで絶対にあきらめない強いチャレンジ精神を持っています。

 

2. 探求心が強いこと
電気店でインターネットの新規加入のアルバイトで、ご来店の客層を分析して〜〜(中略)〜結果を出すことができました。

 

3. 協調性を持っていること
大学のサークル活動で、他者と意見が異なったときも〜(中略)〜解決してきました。

 

チャレンジ精神、探求心(情報収集力)、協調性を、チームで目標達成を実現する貴社の営業部門で活かし、会社の業績に貢献していきたいと思います。

 

「悪い書き方の例」では、3つの強みを文章形式で書かれているために、アピールしたい内容が伝わりにくいです。一方、「良い書き方の例」では、箇条書き形式で書かれているために、要点が伝わりやすいです。

 

具体的に書く

履歴書で最大限に自分をアピールするためには、抽象的な表現は避け、具体的に表現します

 

悪い書き方の例

今回貴社の求人や企業情報を拝見し、好奇心旺盛な私としては、(1)大変魅力を感じております
新しい分野へのチャレンジになりますが、1日でも早く戦力となり、(2)御社の更なる発展に貢献したいと考えておりますので、何卒宜しくお願い致します。

 

(1)「大変魅力を感じております」
何に対して魅力を感じて応募したのかがわかりません。

 

(2)「御社の更なる発展に貢献したいと考えております」
どのように貢献したいのかがわかりません。具体的に書かなければどう貢献したいのか伝えることができません。

 

良い書き方の例

貴社の求人案内を拝見し、(1)接客業務のみならず、販促ツールやPOPの作成やキャンペーンの企画など自分のアイデアが活かせる点に魅力を感じ、この度は応募させていただきました
新しい分野へのチャレンジになりますが、(2)前職の企画営業で培った提案力を活かして活躍し、貴社の更なる発展に貢献したいと考えております

 

(1)「接客業務のみならず、販促ツールやPOPの作成や・・・」
具体的に何に対して魅力を感じて応募したのか、その経緯が具体的に書かれています。

 

(2)「前職の企画営業で培った提案力を活かして・・・」
どのように貢献したいのか明確に書かれています。

 

参考
説得力のある志望動機の書き方
履歴書の自己PRの書き方

 

自分の言葉で書く

履歴書の中でも自分の言葉で書かなければならない項目として、「志望動機」、「自己PR」、「退職理由」が挙げられます。

 

しかし、履歴書のマニュアル本の記入例をそのまま写したような履歴書を目にすることがあります。履歴書のマニュアル本に書かれている記入例は、あくまで記入例のため、特定の企業に特化した書き方になっていません

 

「志望動機」、「自己PR」、「退職理由」はすべて以下のように書く必要があります。

  • 応募先の仕事内容に合わせて書く
  • 自分の経験に基づいて書く

 

参考
志望動機の書き方と例文
履歴書の自己PRの書き方
退職理由の書き方と例文
書いてはいけない退職理由の例文

 

悪い書き方の例

(1)以前からマーケティングの仕事に興味を抱いておりました。経験はありませんが、(2)前職の経験を活かして、是非(3)貴社に貢献していこうと思います

 

(1)「以前からマーケティングの仕事に興味を抱いておりました」
どのような経緯でマーケティングの仕事に興味を持つようになったのか書かなければ、説得力を持たせることができません。

 

(2)「前職の経験を活かして」
前職の何をどのように活かしていくのか書かなければなりません。

 

(3)「貴社に貢献していこうと思います」
どのように貢献していくのか書かなければなりません。

 

以下のページを参考にしてみてください。

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