冒頭欄の書き方
履歴書の冒頭欄は採用担当者が最初に目を通す部分です。氏名、生年月日、住所、電話番号などは普段書きなれているため、雑に書いてしまいがちです。採用担当者から「いいかげんな人」と思われないように、楷書で丁寧に気持ちをこめて書き、第一印象をよくすることです(印象を良くする履歴書の書き方)。
<冒頭欄の記入例>
- 日付
履歴書を提出する日、または投函日を記入します。履歴書を書いた日ではありません。
- ふりがな
「ふりがな」と書かれていればひらがなで、「フリガナ」と書かれていればカタカナで書きます。ふりがなは漢字の位置に合わせて記入します。
- 氏名
戸籍に登録されている文字で正確に書きます。たとえば、普段は「斉」「辺」「沢」などと簡単な字を書いている場合でも、戸籍で「斎」「邊」「澤」と旧字が使われていれば、そのとおりに書きます。また、大きくはっきりと書きましょう。大きさの目安は記入欄の縦3分の2以上で、姓と名の間は少し空けるとバランスが良くなります。
- 捺印
印鑑は認印(三文判)を使いましょう。スタンプ式の印鑑は履歴書では使わないほうがよいです。印鑑を押す前に、印鑑が欠けていないか、磨耗していないかを確認しましょう。傾き、かすれ、二重押はNGです。履歴書の下には捺印用マットを敷き、「の」の字を書くように均等な力で押すときれいに捺印できます。
履歴書に捺印欄がないときは捺印は不要です。もし、採用担当者から捺印が必要だと言われた場合は、氏名の右横に捺印します。
- 生年月日
「平成」「昭和」など年号で書くのが一般的です。年号または西暦のどちらで書くにしても、学歴欄、職歴欄、資格欄も表記をそろえます。
年齢は「日付」で記入した時点の満年齢(誕生日を迎えた年齢)を書きます。 - 性別
できる限り正円になるように丁寧に書きます。無造作に形の崩れた書き方をしているといい加減な印象を与えてしまいます。
- 現住所
都道府県から、住民票どおりに書きます。丁目、番地、マンション・アパート名、部屋番号も略さずにきちんと書きます。「3丁目7番5号」を「3-7-5」などのように書かないように注意しましょう。転居予定の場合は、自由記入欄に新しい住所と電話番号を書き、「○月○日に転居予定」と書きそえます。
ここで書く現住所は、勤務に支障なく通える範囲内かどうかの判断基準にもなりますので正しく丁寧に書きましょう。
- 電話番号
自宅の電話番号を市外局番から記入します。空欄を利用して、携帯電話やFAX(持っている場合)の番号も併記しましょう。できるだけ多くのコンタクト方法を記入すると、採用担当者に熱意が伝わります。
電話帳に登録していない番号や発信番号非通知電話の着信を拒否する設定をしている場合は、忘れずに着信拒否設定を解除しておきましょう。
- 連絡先
連絡先が現住所と同じ場合は記入する必要はありません。たいていの場合、「現住所以外に連絡を希望する場合のみ記入」などの注意書きがあります。実家の連絡先を記入する場合は、応募した会社から連絡が入るかもしれない旨を家族に伝えて、会社名、担当者、連絡先を控えてもらえるよう依頼しておきましょう。応募した企業名を実家へ伝えておくとよいでしょう。
以下の点について気をつけましょう。
・現住所と同じ連絡先を記入しない。
・在職中の会社を連絡先として記入しない。 - メールアドレス
履歴書のフォームによっては、メールアドレスの記入欄があります。パソコンのメールアドレスを記入するのが一般的です。パソコンのアドレスがない場合は、YahooメールやGメールなどの無料Webメールを利用しましょう。
メールアドレス欄に現在の勤務先のメールアドレスを記入するのはマナー違反です。ドメイン名には、会社名が入る場合が多いので、会社のパソコンを私的に使用していると思われ、社会人としての常識を疑われます。