履歴書用写真の正しい撮り方
採用担当者が履歴書を見て、真っ先に目が行くのは顔写真であるといわれます。それだけに、履歴書用写真に手抜きは禁物です。同レベルの応募者が複数いた場合、やはり印象が良いほうが選ばれるでしょう。履歴書用写真で印象良く見せるための方法を説明します。
履歴書写真の注意すべきこと
履歴書用写真を撮るときは以下のことに気をつけましょう。
- 3カ月以内に撮影した写真を使う
- 汚れたりしわになったりした使い回しの写真は使わない
あちこちで応募していることがわかってしまいます。
- 撮影の前日は十分な睡眠をとる
寝不足だと表情、特に目に表れてしまいます。
- 鏡を見て表情をチェックする
硬い表情よりも、リラックスした柔和な印象が好まれます。どのような表情をすればよく写るのか鏡を見てチェックしておきましょう。
- 清潔感があり、健康的に見える服装にする
- 写真の裏には名前を記入する
糊付けやうまくできていなかったり、写真と履歴書用紙のすきまに他の履歴書が挟まったりして、写真がはがれてしまう可能性もあります。写真の裏面に氏名を記入しておきましょう。
良い印象を与える写真とは?
履歴書用写真で良い印象を与えるためにはどのようにすればよいのか説明します。
- 口角を上げる
「へ」の字口ではなく、口角(唇の両脇)を上げます。口角を上げることで柔らかい印象を与えます。特に女性の場合は、少し微笑むくらいの方が好印象を与えます。写真撮影の前に鏡の前で十分に確認しておきましょう。
- 目を見開き気味にする
目を見開き気味にすることで、目力が入り、力強くポジティブな印象を与えます。
- 鮮明である
ぼやけた写真だと印象もぼやけたものになってしまいます。スピード写真ではなく、写真館でプロの人に撮ってもらうことをおすすめします。
- 清潔感を出す
男性の場合
スーツ
紺、黒、グレーのビジネススーツ
ダブルのスーツは避けます。職種によっては、ジャケットでも問題ありませんが、スーツの方が無難でしょう。上着の一番下のボタンを外すことで、上着の形を崩さずに撮影できます。
シャツ
白シャツが無難です。柄入りのシャツは避けたほうがよいでしょう。
ネクタイ
派手なネクタイは避けたほうがよいでしょう。撮影前は、ネクタイが曲がっていないか緩んでいないか確認しましょう。
女性の場合
スーツ
紺、黒、グレーのビジネススーツまたはジャケット
髪
ロングやセミロングの髪型は後ろで結ぶなどして、額、眉、ほお、肩に髪がかからないようにしましょう。
メイク
ノーメイクはしまりがなく見えるのでNGです。派手にならないくらいの薄い(ナチュラルな)メイクをしましょう。
アクセサリー
外しておくのが無難です。
印象が悪くなる履歴書写真
以下の項目のうち1つでも当てはまると印象が悪くなってしまいます。
- 服装がカジュアル
- 表情が暗い
- 髪に寝癖がついている
- 髪が額、眉、ほお、肩にかかっている
- 目線が上目遣い、見下ろしている
- 無表情
- 口が「へ」の字
- ネクタイや襟が曲がっている
- アクセサリーを身につけている
- 斜めから撮影撮影されている
- 写真が使い回しでシワが入っている
- 無精ひげを生やしている(男性の場合)
- 派手なメイク(女性の場合)
- ノーメイク(女性の場合)
履歴書用写真は写真スタジオで撮ってもらう
履歴書用の写真は、書類の顔であり、応募者の第一印象を作り出すものです。スピード写真は避けましょう。人相が悪く写ってしまいがちで、採用への熱意が欠けていると思われる可能性があります。
就職活動で撮る写真には、お金と時間を惜しまずに、写真館でプロの人に撮ってもらうことをおすすめします。しかし、写真館ならどこでもよいというわけではなく、上手に撮ってくれる評判のいい写真館を選びましょう。
撮影する前に以下のことを伝えるとよいでしょう。
- 履歴書用の写真であること
- どんな感じを出したいのか
履歴書写真に合うように撮影してくれるはずです。
カラーかモノクロかどちらがいいのか?
履歴書用写真では、カラーでもモノクロでもどちらでもよいです。カラーかモノクロかで採用選考に影響することはありません。
ただし、モノクロはやや固い印象を与えます。カラーかモノクロか迷ったときは、カラー写真を選ぶことをおすすめします。
スピード写真できれいに撮影するには?
履歴書の写真は写真館で撮影するのが基本ですが、時間がないときはやむを得ずスピード写真に頼らざるを得ないときがあります。
スピード写真でもきれいに撮影する方法があります。
- 膝の上に白い紙を置く
膝の上に白い紙を置いて撮影することで、照明の光が紙に反射して顔を明るくしてくれます。白い紙がレフ板の役割をします。
紙がなければ、白いハンカチを代用してもよいでしょう。明るく写れば、顔色が良くなり、印象がアップします。 - 目線がレンズをやや見下ろす位置に調整する
背筋を伸ばしてイスに座り、目線がレンズを少し見下ろす位置になるように調整します。