長期失業の場合の添え状の書き方と例文-詳細編
失業期間が長い場合の添え状(送付状またはカバーレターとも言います)の書き方のポイントと例文を詳しく説明します。
ブランクが長い場合、採用担当者は以下の2点を懸念します。
採用担当者の懸念を払しょくするためには、前職を辞めてから再就職に向けてどのように取り組んでいたのかをアピールします。
例として、
などが挙げられます。
出産や育児でブランクがあった場合も同様です。ブランク期間(離職期間)中を「家事・育児に専念していました」では「スキルがさび付いているのでは」と思われてしまいます。
家事や育児の合間を縫って、自己研さんに励んでいたことをアピールします。
文章の書き方ひとつで採用担当者に与える印象は大きく異なってきます。
さらに、身に付けた語学やスキルをを応募企業でどのように活かしていくのかをアピールします。
本当にやりたい仕事だけに絞って求職すれば、手当たり次第に応募するよりも、応募数はぐっと少なくなる分、ブランクが長くなる可能性が出てきます。
やりたい仕事にブレがなく、能力が劣っているからブランクが長期化しているわけではないということをアピールすることができます。
一方、傷病による療養や入院などで長期ブランクができた場合は、現在は完治し、勤務に支障がないことをアピールしましょう。
ただし、通院の必要がある場合は、後にトラブルにならないように、きちんと書いておいたほうがよいでしょう。
ブランクがある場合の履歴書の書き方と記入例
健康状態の書き方
総務部人事課
○○ ○○様
〒XXX-XXXX
東京都○○区・・・・
氏名 ○○ ○○
電話 03-XXXX-XXXX
拝啓 新緑の候、貴社におかれましてはますますご清栄のこととお慶び申し上げます。
このたび、求人サイト「○○○○」に掲載されていました貴社のメディカル翻訳者を募集されていることを拝見して、応募させていただいた次第です。
(1)大学を卒業後、5年間にわたって医学書の出版社での編集担当を経て、前職の外資系製薬メーカーでメディカルライターとして従事していました。しかし、日本からの撤退のため、余儀なく退職をせざるを得なくなりました。
(2)これまでの経験を活かすべくメディカル翻訳の仕事に就くことを決意し、以後メディカル翻訳の求人に絞って、職を探していました。
(3)半年ほどのブランクがありますが、その間もスキルと知識をさらに身に付けるために、図書館に毎日通い専門書を読み勉強していました。
これまでの経験とスキルを活かし、貴社で即戦力として活躍できるものと考えております。
私のこれまでの詳細な経歴につきましては、同封の履歴書・職務経歴書をご高覧いただき、ぜひ面接の機会を賜りたくお願い申し上げます。
●添付書類
(1) 履歴書 一部
(2) 職務経歴書 一部
総務部人事課
○○ ○○様
〒XXX-XXXX
東京都○○区・・・・
氏名 ○○ ○○
電話 03-XXXX-XXXX
拝啓 貴社ますますご発展のこととお慶び申し上げます。
このたび、求人サイト「○○○○」におきまして、貴社が海外スタッフを募集していることを知り、早速応募させていただいた次第です。
大学を卒業後は建築企画会社にて、公共施設、商業施設などさまざまな建築物の企画や設計に携わってきましたが、(1)世界を舞台に活躍していきたいと思い、5年間勤務した会社を退職し、オーストラリアの大学で建築学を学びました。
(2)貴社は海外でも事業を展開しており、海外の大学で学んだ建築学の知識と身に付けた語学力は貴社の業務で存分に発揮できると存じております。
将来的には現地法人で建設コンサルタントとして海外事業部門で活躍していきます。
つきましては、履歴書・職務経歴書を同封させていただきます。ご検討の上、ぜひ面接の機会を賜りたくお願い申し上げます。
●添付書類
(1) 履歴書 一部
(2) 職務経歴書 一部
総務部人事課
○○ ○○様
〒XXX-XXXX
東京都○○区・・・・
氏名 ○○ ○○
電話 03-XXXX-XXXX
拝啓 春寒の候、貴社ますますご清祥のこととお慶び申し上げます。
さて、求人サイト「○○○○」におきまして、貴社が経営業スタッフ募集していることを知り、早速応募させていただきます。
前職では通信会社の営業部に配属され、社内の個人営業成績で1位を獲得するなどして活躍していましたが、(1)体調を悪くしてしまったために、長期療養のため退職することになりました。
(2)現在はほぼ回復し、現在は一週間に一度、週末に病院に通う必要がありますが、業務にはまったく支障がございません。
前職でのキャリアを最大限活かして貴社にて活躍していきたいと思います。
つきましては、同封の履歴書・職務経歴書をご一読の上、ぜひ面接の機会を賜りたくお願い申し上げます。
失業期間をどのように過ごしたかを書く
ブランクが長いこと自体は問題がありません。ブランクをどのように過ごしたのかが重要です。ブランクが長い場合、採用担当者は以下の2点を懸念します。
- 知識やスキルがさび付いていないか?
- 失業期間をどのように過ごしたか?
採用担当者の懸念を払しょくするためには、前職を辞めてから再就職に向けてどのように取り組んでいたのかをアピールします。
例として、
- 資格取得に向けて勉強し資格を取得した
- 通信教育を受けた
- 図書館や家で独自に勉強をしていた
- セミナーに参加した
などが挙げられます。
出産や育児でブランクがあった場合も同様です。ブランク期間(離職期間)中を「家事・育児に専念していました」では「スキルがさび付いているのでは」と思われてしまいます。
家事や育児の合間を縫って、自己研さんに励んでいたことをアピールします。
ブランク期間(離職期間)をプラスにとらえる
ブランク期間(離職期間)をマイナスのイメージを与えるような書き方はせずに、むしろブランク期間(離職期間)があったからこそ、「スキルアップできた」、「必要な充電期間であった」などとプラスのイメージを与える文文章を添え状に書きましょう。文章の書き方ひとつで採用担当者に与える印象は大きく異なってきます。
留学や進学による長期ブランクを添え状でどう書くか?
社会人になって何年か勤めた後、海外留学や大学・大学院進学によって長期ブランクができた場合、何のために留学・進学したのかその目的を添え状に書く必要があります。さらに、身に付けた語学やスキルをを応募企業でどのように活かしていくのかをアピールします。
ブランクの理由をどう書くか?
前職を退職後、次の就職先が見つかるまで長期にわたった場合は、「やりたい仕事に対して妥協せず探した結果」と書けば、マイナスのイメージを少し払しょくすることができます。本当にやりたい仕事だけに絞って求職すれば、手当たり次第に応募するよりも、応募数はぐっと少なくなる分、ブランクが長くなる可能性が出てきます。
やりたい仕事にブレがなく、能力が劣っているからブランクが長期化しているわけではないということをアピールすることができます。
一方、傷病による療養や入院などで長期ブランクができた場合は、現在は完治し、勤務に支障がないことをアピールしましょう。
ただし、通院の必要がある場合は、後にトラブルにならないように、きちんと書いておいたほうがよいでしょう。
ブランクがある場合の履歴書の書き方と記入例
健康状態の書き方
ブランク期間(離職期間)が長い場合の添え状の例文
仕事が見つからずブランクが長くなった場合の添え状の例文
平成XX年X月X日
○○株式会社総務部人事課
○○ ○○様
〒XXX-XXXX
東京都○○区・・・・
氏名 ○○ ○○
電話 03-XXXX-XXXX
メディカル翻訳者への応募の件
拝啓 新緑の候、貴社におかれましてはますますご清栄のこととお慶び申し上げます。
このたび、求人サイト「○○○○」に掲載されていました貴社のメディカル翻訳者を募集されていることを拝見して、応募させていただいた次第です。
(1)大学を卒業後、5年間にわたって医学書の出版社での編集担当を経て、前職の外資系製薬メーカーでメディカルライターとして従事していました。しかし、日本からの撤退のため、余儀なく退職をせざるを得なくなりました。
(2)これまでの経験を活かすべくメディカル翻訳の仕事に就くことを決意し、以後メディカル翻訳の求人に絞って、職を探していました。
(3)半年ほどのブランクがありますが、その間もスキルと知識をさらに身に付けるために、図書館に毎日通い専門書を読み勉強していました。
これまでの経験とスキルを活かし、貴社で即戦力として活躍できるものと考えております。
私のこれまでの詳細な経歴につきましては、同封の履歴書・職務経歴書をご高覧いただき、ぜひ面接の機会を賜りたくお願い申し上げます。
敬具
記
●添付書類
(1) 履歴書 一部
(2) 職務経歴書 一部
以上
- (1)「大学を卒業後、5年間にわたって・・・余儀なく退職をせざるを得なくなりました。」 ブランクが発生することになった理由を書きます。上記の添え状の例文の場合、会社都合による退職がブランクの理由になっています。自主退職ならば、採用担当者を納得させるような退職理由を書きましょう。
- (2)「これまでの経験を活かすべく・・・職を探していました。」 ブランクが長期に及んだ理由を書きます。上記の添え状の例文の場合、仕事内容にこだわったためにブランクが長くなったことが伝わってきます。
- (3)「半年ほどのブランクがありますが・・・勉強していました。」 ブランク期間(離職期間)中をどのように過ごしていたのかを書きます。上記の添え状の例文のように、自己研さんに励んでいたことを書くことでマイナスのイメージを払しょくすることができます。
留学によってブランクができた場合の添え状の例文
平成XX年X月X日
○○株式会社総務部人事課
○○ ○○様
〒XXX-XXXX
東京都○○区・・・・
氏名 ○○ ○○
電話 03-XXXX-XXXX
海外スタッフへの応募の件
拝啓 貴社ますますご発展のこととお慶び申し上げます。
このたび、求人サイト「○○○○」におきまして、貴社が海外スタッフを募集していることを知り、早速応募させていただいた次第です。
大学を卒業後は建築企画会社にて、公共施設、商業施設などさまざまな建築物の企画や設計に携わってきましたが、(1)世界を舞台に活躍していきたいと思い、5年間勤務した会社を退職し、オーストラリアの大学で建築学を学びました。
(2)貴社は海外でも事業を展開しており、海外の大学で学んだ建築学の知識と身に付けた語学力は貴社の業務で存分に発揮できると存じております。
将来的には現地法人で建設コンサルタントとして海外事業部門で活躍していきます。
つきましては、履歴書・職務経歴書を同封させていただきます。ご検討の上、ぜひ面接の機会を賜りたくお願い申し上げます。
敬具
記
●添付書類
(1) 履歴書 一部
(2) 職務経歴書 一部
以上
- (1)「世界を舞台に活躍していきたいと思い・・・建築学を学びました。」 ブランクが長期化した理由を書きます。上記の添え状の例文では留学がその理由になっています。何を目的に留学したのかも添え状に明記しておきましょう。
- (2)「貴社は海外でも事業を展開しており・・・発揮できると存じております。」 留学で身に付けた語学力や知識をどのように活かしていくのか関連付けして添え状に書きます。
傷病によってブランクができた場合の添え状の例文
平成XX年X月X日
○○株式会社総務部人事課
○○ ○○様
〒XXX-XXXX
東京都○○区・・・・
氏名 ○○ ○○
電話 03-XXXX-XXXX
営業スタッフへの応募の件
拝啓 春寒の候、貴社ますますご清祥のこととお慶び申し上げます。
さて、求人サイト「○○○○」におきまして、貴社が経営業スタッフ募集していることを知り、早速応募させていただきます。
前職では通信会社の営業部に配属され、社内の個人営業成績で1位を獲得するなどして活躍していましたが、(1)体調を悪くしてしまったために、長期療養のため退職することになりました。
(2)現在はほぼ回復し、現在は一週間に一度、週末に病院に通う必要がありますが、業務にはまったく支障がございません。
前職でのキャリアを最大限活かして貴社にて活躍していきたいと思います。
つきましては、同封の履歴書・職務経歴書をご一読の上、ぜひ面接の機会を賜りたくお願い申し上げます。
敬具
- (1)「体調を悪くしてしまったために、長期療養のため退職することになりました」 ブランクが長期化した理由を書きます。上記の添え状の例文では退職後の長期療養がブランクの理由として書かれています。
- (2)「現在はほぼ回復し、現在は・・・業務にはまったく支障がございません。」 傷病で前職を退職し復職する場合は、全回復をアピールするのがベストですが、上記の添え状の例文のように、通院が必要でも業務に支障がないことがアピールできれば問題ないです。