倒産・リストラ退職の添え状の書き方と例文-詳細編
倒産やリストラで退職して転職する場合の添え状(送付状またはカバーレターとも言います)の書き方のポイントと例文を詳しく説明します。
前向きな姿勢を示す
倒産やリストラによる退職は自分都合ではなく、会社都合によるものです。退職理由を詳しく説明する必要はありません。
倒産やリストラによる退職をプラスに変え、「転職は新しい自分を切る開くチャンスである」と前向きな姿勢でいることが大切です。
キャリアを過小評価しない
リストラによる退職の場合、自分の能力が否定されたと思い、自信を喪失しがちですが、今までのキャリアは財産です。
応募先企業で活かせるキャリアは自信をもってアピールすべきです。
貢献できるキャリアをアピールする
会社都合で退職になり、早く転職先を決めたい気持ちが先行し、「なんでもやりますので採用してください」のような懇願に近い書き方をするのは絶対に避けます。
企業はボランティアではありませんので、利益を生み出し、貢献してもらえる人を採用しようとします。何も役に立たない人を採用するわけにはいけません。
ですから、自分のキャリアのうち、何を応募先の企業で活かすことがきるのかをアピールする必要があります。
リストラで退職した場合の添え状の例文
リストラで退職した場合の添え状の例文とポイントについて説明します。
○○株式会社
総務部人事課
○○ ○○様
〒XXX-XXXX
東京都○○区・・・・
氏名 ○○ ○○
電話 03-XXXX-XXXX
応募書類送付の件
拝啓 貴社におかれましてはますますご隆盛のこととお慶び申し上げます。
さて、求人サイト「○○○○」に掲載されていました経理リーダー候補を募集されていることを知り、応募させていただきます。
私はこれまで2社経験してきましたが、いずれも経理の業務に携わり、会社の基幹業務を支える要因として長く活躍してきました。
しかし、(1)折しも不況のあおりを受け、会社の業績が悪化して、早期退職優遇制度を利用して、会社都合で退職いたしました。
(2)今までの経験を活かし、率先して部内関係者と協力し、自ら業務を計画・推進してきた経験は、貴社の経理リーダーとして即戦力として活躍できるのではないかと思います。
つきましては、ぜひとも貴社の経理リーダーとして採用選考の対象にしていただきたく、履歴書・職務経歴書を送付申し上げます。
ぜひご検討の上、面接のご連絡を賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。
記
●添付書類
(1) 履歴書 一部
(2) 職務経歴書 一部
以上
- (1)「折しも不況のあおりを受け・・・会社都合で退職いたしました」
会社都合の場合は、自分の責任ではなく会社側の事情で退職したので詳細な説明は不要ですが、早期退職優遇制度を利用して退職くする場合はその旨を添え状に書きます。いわゆる「肩たたき」による退職勧告ではないことを強調するためです。
- (2)「今までの経験を活かし・・・活躍できるのではないかと思います」
倒産やリストラで退職した場合でも、通常の添え状のように、応募先企業で活かせることをアピールします。
倒産で退職した場合の添え状の例文
倒産で退職した場合の添え状の例文とポイントについて説明します。
○○株式会社
総務部人事課
○○ ○○様
〒XXX-XXXX
東京都○○区・・・・
氏名 ○○ ○○
電話 03-XXXX-XXXX
コンサルティング営業への件
拝啓 貴社ますますご清祥のこととお慶び申し上げます。
さて、求人サイト「○○○○」にてコンサルティング営業職を募集されていることを知りました。ぜひ選考対象の一員として加えていただきたく、応募させていただきます。
大学を卒業して以来、営業一筋で、前職では集客システムの提案や状況改善などのプロモーション営業に努めてきましたが、(1)今年の3月に同社が倒産し、現在に至っております。
不動産業界は初めての業界で、コンサルティング営業も未経験ですが、(2)この機会を自分を成長させるチャンスだととらえ、全国展開への事業拡大に加担し、貴社の発展に貢献していきたいと思います。
私のこれまでの詳細につきましては、同封の履歴書・職務経歴書をご参照いただけると幸いです。ぜひご検討の上、面談のご連絡を賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。
- (1)「今年の3月に同社が倒産し、現在に至っております」
倒産による退職の場合、その旨を記載します。詳細な説明は不要です。
- (2)「この機会を自分を成長させるチャンス・・・貢献していきたいと思います」
倒産による退職をネガティブにとらえず、プラス思考になってチャレンジ精神を示します。