同業種・同職種への転職の添え状の書き方と例文
同業種や同職種へ転職する場合の添え状(送付状またはカバーレターとも言います)の書き方のポイントと例文を詳しく説明します。
転職の動機を明確にする
同業種や同職種へ転職する場合、同職種なら、「なぜわざわざ転職する必要があるのか?」、さらに同業種の場合なら、「なぜうちの会社を選んだのか?」という疑問を採用側は持つものです。
何かしらの不満があるから転職するわけですが、以下は良くない退職理由の典型です。会社非難になりますので、たとえ事実であっても書くべきではありません。
- 残業が多かった
- 人間関係が悪かった(上司との関係も含む)
- 給料が安かった
- 仕事がつまらなかった
- 職場環境が良くなかった
など
同職種の転職ならば、単に「ステップアップのため」ではなく、「新たに資格を取得したので仕事の幅を広げたい」や「今まで活かすことのできなかったスキルを使うことができるため」など応募先で実現できることに焦点を当て、ステップアップを意識して具体的に添え状に書きます。
ただし、「前職では実現できない(できなかった)から転職を決意した」という前提が必須です。
自慢話にならないように書く
同業種や同職種の企業に転職する場合、一定のスキルと経験が求められ、採用基準のハードルも高くなります。
それゆえ、過去の実績を添え状でアピールするのはとても有効な手段ですが、自慢話にならないように注意する必要があります。
実際に、採用側は経験者に対して即戦力への期待はありますが、詳細な実績は履歴書や職務経歴書に委ね、添え状では実績をデータとして伝えます。
同業種や同職種へ転職する場合の添え状の例文
同業種や同職種へ転職する場合、添え状にはステップアップの転職であることを強調します。自己PRは必要ですが、前職の実績やスキルは自慢にならないようデータとして書くことが重要です。
ただし、データとして書くときに注意が必要です。応募先企業がどのような人材をほしがってるのか分析し、最もアピール度が高い項目に焦点を当て添え状を書きます。
○○株式会社
総務部人事課
○○ ○○様
〒XXX-XXXX
東京都○○区・・・・
氏名 ○○ ○○
電話 03-XXXX-XXXX
応募書類の送付について
拝啓 余寒の候、貴社いよいよご清祥のこととお喜び申し上げます。
さて、求人サイト「○○○○」において貴社の「海外営業」募集の求人を拝見して、応募させていただいた次第です。
大学を卒業後、米国での留学で身に付けた語学力を活かし海外営業を担当し、ヨーロッパやアジアなどの現地代理店と連携しながら、商談・提案・企画・情報収集などを行っていました。
前職は、海外営業という点では前職と同じですが、海外進出に向けてマーケティングと生産事業に関わることができる点に非常に魅力を感じ、貴社に応募いたしました。
貴社のビッグプロジェクトのメンバーの一員となり活躍していきたいと思っております。
同封の履歴書・職務経歴書をご高覧の上、ぜひ面接の機会のご検討を賜りたくお願い申し上げます。
記
●添付書類
(1)履歴書 一部
(2)職務経歴書 一部
以上
上記の添え状は、「海外営業」という同職種間で転職する場合の例文です。同職種であっても企業によって仕事内容は異なります。
前職では実現できなかったことやステップアップを転職理由にからめると、転職の動機を明確に伝えることができます。
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