添え状の基本的な書き方
履歴書や職務経歴書を送付するときにつける添え状(送付状)の書き方について説明します。
添え状は必ず添付しよう
添え状(カバーレター)とは、履歴書・職務経歴書を送付する際に添付する書類です。新卒・転職問わず、添え状はビジネスマナーとして欠かせない書類です。
挨拶状としての役割を持ち、ビジネスマナーとして社会人の常識なので、応募書類には必ず添え状をつけましょう。書き方を工夫すれば、採用担当者に興味を持ってもらうためのツールとして活用することができます。
添え状の基本テンプレート
添え状の例文(1/2)
添え状の例文(2/2)
添え状をアピール書類として利用する
自分をアピールする書類は履歴書や職務経歴書だけではありません。添え状は採用担当者が初めに目を通す書類です。添え状すらも自己アピール書類として利用することで、他の応募者と差をつけることができます。
実績を数字などで具体的にアピーするのは履歴書や職務経歴書に任せて、添え状では簡潔に自己PRし、熱意を伝えます。
添え状を利用してマイナス面をカバーする
転職回数が多い、未経験職種である、ブランク期間(離職期間)が長い、アルバイト経験しかないなど経験不足やスキル不足など不安材料があるときは、それらを補う文を書くことで、採用に不利になるような不安要素を払しょくすることができます。
応募書類に興味を引くように書く
応募書類に興味を持たせるためには、自分がアピールしたい内容(または不安材料を払しょくする内容)を抽出し、簡潔にまとめ、添え状に盛り込むことです。添え状の最後に、面接の機会を設けてほしい旨を記載すると、採用に向けて積極的な印象を与えることができます。入社意欲が伝わり効果的です。
添え状を書くときの注意事項
添え状の重要さを述べましたが、添え状の内容で採用の採否が決まるわけではありません。添え状は、履歴書・職務経歴書を送付するとき挨拶状であるため、過度にアピールしたり長々と書くとかえって逆効果になることもあるので注意が必要です。転職回数の多さや長期ブランクの理由をだらだらと書いていては、単なる言い訳としてしか受け取られない可能性もあります。
添え状を書くときのポイント
- 添え状の言葉遣いは「です」「ます」調で統一する。
- 手書きの場合は、楷書でていねいに書く。
- 熱意や職務能力をアピールすることはできるが、過度にアピールしない。
- 採用に不利なネガティブな印象を払しょくするために、「やりたいこと」「できること」を記載し、前向きな内容を書く。
- アピールする内容を履歴書や職務経歴書に書かれているアピール点と同じ文にしない。
- 職務経歴書と同じサイズにして、1枚の用紙にまとめる。
- 採用に不利な経歴について、言い訳文をだらだらと書かない。
- 添え状で採否が決まるわけではなく、補助的なものであることを理解する。
- どこの応募先でも使える文面ではなく、応募先に向けたオリジナリティの高い文章を書く。