履歴書に書く営業職の志望動機の例文
営業職の志望動機の例文を紹介します。
営業職といっても、必要とされるスキル、経験、取り扱う商品、仕事内容は企業によって異なります。他の会社ではなく、なぜ応募した会社を選んだのかを営業職としての志望動機にうまくまとめる必要があります。
「志望動機の書き方と例文」も併せて参考にしてください。
営業職の志望動機例文(転職編1)
以下の志望動機例文では、同じ営業でも初めての分野の仕事ですが、前職の経験や実績をうまく絡めてアピールしています。
(1)前職でのPC周辺機器メーカーでの職務経験を活かし、顧客ニーズの動向の把握、新規顧客獲得に対し積極的に行動、御社の売り上げ・利益獲得に貢献いたしたく、志望致しました。(2) 前職では、1日3〜4件の取引先に赴き担当者と面談、商品案内、新規導入、商談や店舗メンテナンスを行っており対人能力と機動力には自信があります。(3)私が担当させていただきましたエリアでは緊密な関係を多くの店舗で構築してきました。状況の悪い中でも持ち前の人当たりの良さで好転させることができました。社内でもトップセールスとして表彰された経験があります。車関係の商品を扱う営業は初めてですが、(4)貪欲に知識を吸収し即戦力として貴社に貢献できるよう精一杯がんばりたいと思っております。是非よろしくお願い致します。
(1)「前職でのPC周辺機器メーカーでの職務経験を活かし・・・に貢献いたしたく」
「何を活かしてどのように貢献していくつもりなのか」が明確に書かれています。
(2)「前職では、1日3〜4件の・・・対人能力と機動力には自信があります」
自分の「売り」をアピールしています。
(3)「私が担当させていただきましたエリアでは・・・表彰された経験があります」
実績をアピールすることで先述の「売り」が生きてきます。また、信ぴょう性を持たせることができます。
(4)「貪欲に知識を吸収し即戦力として貴社に貢献でき・・・」
貢献していきたい前向きな姿勢をアピールしています。
営業職の志望動機例文(転職編2)
以下は、前職の経験を活かしつつ、さらにステップアップするために転職する場合の志望動機例文です。
(1)貴社の営業職は、自らの力で獲得したお客様を長く大事にでき、新規開拓ができる点に魅力を感じ、応募いたしました。
現在勤めている食品卸売業では、得意先への販売斡旋や卸売業務を中心としたルート営業です。
さまざまな業務の中で、(2)私は商品提案が得意であったため、昨年は70人ほどの営業部の中で年間売上がトップの成績で表彰されました。
(3)提案業務に励むうちに、営業の対象が限定されるルート営業ではなく、自分が積極的に見つけたお客様にも提案できる、新規開拓がある営業に興味を持ちました。
中でも自動車は「1人1台」といわれるほどの必需品であるため、お客様のニーズも高く、この地域にはなくてはならないものだと思います。
さらに、(4)車のアフターケアなどを介して長期的にお客様をサポートできる点がルート営業の経験も活かしていけると考えています。
5年間の営業経験を活かし、貴社の営業の第一線で仕事をしたいと思います。
(1)「貴社の営業職は・・・応募いたしました」
具体的にどこに魅力を感じたから志望したのかが書かれています。
「志望動機のNGフレーズ」をあわせてご参照ください。
(2)「私は商品提案が得意であったため・・・の成績で表彰されました」
自分の売りとともに実績をアピールします。
(3)「提案業務に励むうちに・・・に興味を持ちました」
新規開拓の営業に興味を持つに至った経緯が書かれています。やみくもに応募したわけではないことを示すことができます。
(4)「車のアフターケアなどを介して・・・活かしていけると考えています」
前職で活かせる点をアピールしています。
営業職の志望動機例文(転職編3)
以下は、倒産によって転職する場合の志望動機例文です。前職の倒産の場合でも、転職の志望動機ですので、前職の活かせる点をアピールします。
食品会社の営業として約8年勤めてきました。これまでの経験を通じ、食品の安全、信頼、信用ということをモットーに得意先を回っておりました。今回は会社が倒産してしまったために転職することになりました。良いサービスや他社との差別化を心がけ、営業してきましたが、今まで積上げてきた食品の安全、信頼、信用を継続することができなくなてしまいました。貴社の募集広告を拝見し、(1)地域に密着したサービスを提供するスタイルに今まで培ってきた私の力を発揮させていただけると実感し志望させていただきました。これからますます食に対する安全性は強くなると思います。(2)地元のお客様に喜んでいただける食品の安全性を盛り込んだサービスを提供していきたいと考えております。
(1)「地域に密着したサービスを提供する・・・を発揮させていただける」
自分の強みをアピールし、志望動機としています。
(2)「地元のお客様に喜んでいただける・・・提供していきたいと考えております」
ただ「がんばります」の精神論ではなく、何をしていきたいのかを具体的に書くことで熱意を伝えます。
営業職の志望動機例文(新卒編1)
以下は、新卒で営業職を志望する場合の志望動機例文です。大学で学んだこと、取り組んできたことをアピールします。
(1)私が営業職を志望する理由は、3年間の接客経験で身に付けたヒアリング能力を最大限に活かせる職種だと考えるからです。
私は学生時代に百貨店のお菓子販売員として働いた経験から、お客様とのコミュニケーション能力を培ってきました。中でもヒアリング能力には自信があります。お客様がどのような状況で召し上がるのか、贈り物ならどのような方に贈りたいのか、などを十分に引き出すための話術を磨き続けてきました。ヒアリングを通じて、ただお口に合うだけの商品選びではなく、よりご満足いただける商品の提供を実現してきました。(2)その結果、私がアルバイトに入っている日はリピーターも多く、売上が良いと支配人に太鼓判をいただいています。
接客経験で得た高いヒアリング能力を活かし、貴社の営業マンとして売上に貢献したいと思います。
(1)「私が営業職を志望する理由は・・・職種だと考えるからです」
冒頭に営業職を志望する動機を書き、以下にその根拠となる詳細な内容を展開しています。志望動機を簡潔に伝える方法として有効です。
(2)「その結果、私が・・・に太鼓判をいただいています」
アルバイト先からの評価が書かれています。新卒は社会人経験はありませんが、アルバイトの実績も十分にアピール材料になります。
営業職の志望動機例文(新卒編2)
以下は、新卒で営業職を志望する場合の志望動機例文です。大学で学んだこと、取り組んできたことをアピールします。
大学在学中、英語を学んだことで多様な文化に触れ、自分の世界の広がりを感じたため、将来は日本だけでなく、海外もフィールドにしてグローバルに活躍したいと考えるようになりました。現在、日本の多くの企業が利益を増やすには、国内に新しく開拓できる市場がないため海外進出を考えたり、もっと充実した海外事業を行いたいと考えたりする企業が多くなっています。(1)そこで、私は日本企業の海外展開をサポートできる仕事をしたいと考えています。外資系という特性を持つ貴社の強みである豊富な海外拠点や、長年培ってこられたノウハウやシステムを提供することで、日本企業の新しいスタートと、貴社の利益拡大に貢献することができると考えています。また、(2)何事もコツコツ取り組むことができるという私の長所を生かし、くじけそうになったとしても前向きに業務に取り組むことで、お客様との信頼関係をより強くし、海外事業を成功させるための手助けをしたいと考えています。
(1)「そこで、私は日本企業の海外展開をサポートできる・・・」
応募先を志望するに至った動機を明確に書きます。
(2)「何事もコツコツ取り組むことができるという私の長所を生かし・・・」
どのように活躍していきたいのか自分の将来像を伝えます。
営業職の志望動機例文(新卒編3)
以下は、新卒で営業職を志望する場合の志望動機例文です。
(1)私が営業職を志望する動機は2つあります。
(2)1つ目はヒアリング能力を活かせる点です。営業というと話す力が大切だと思われがちですが、私は聞く力が最も重要だと考えます。もちろん話す力も大切ですが、たとえばあるお店に入り一方的に商品を売り込む口調で話してくる店員さんには好感が持てず、購買意欲は湧いてきません。お客様の要望をうまく聞き出すこと、そしてそこからお客様の要望を満たすような提案をすることが大切だと思います。大学在学中に、事務局で相談員のアルバイトをしていた経験があります。(3)そこで相手の話を聞くスキルを身に付けることができました。聞く力に長けていると自負しています。
2つ目はプレゼン力を活かせる点です。高校から大学を通じてスピーチ部に所属していました。(3)スピーチコンテストにも出場し、優勝した経験もあります。そこでは話し方でいかに人をひきつけることができるのかを学びました。貴社に入社後には、このプレゼン力を駆使して、貴社の商品を成約に結び付け、売り上げに貢献していきたいと思います。
(1)「私が営業職を志望する動機は2つあります」
冒頭で、営業職を志望する動機が2つあることを示し、詳細を展開する書き方です。箇条書き風なので、長文になっても引き締まった印象を与えるのが特長です。
(2)「1つ目はヒアリング能力を活かせる点です」
伝えたいことを最初に書くことで採用担当者の気を引くことができます。
(3)「そこで相手の話を聞くスキルを身に付けることが・・・」
「スピーチコンテストにも出場し・・・」
新卒の場合は実務経験がないので、学生時代の実績をアピールします。