派遣社員から正社員希望の添え状の書き方/例文
派遣社員から正社員を希望する場合の添え状(送付状またはカバーレターとも言います)の書き方のポイントと例文を詳しく説明します。
雇用の安定を志望動機として書かない
採用側が興味を持つのは「なぜ正社員を希望するのか?」ということです。派遣社員は自分の持つスキルを「売り」にして、より良い条件を求めて企業を渡り歩くことができる反面、いつでも契約が打ち切られる可能性があり、雇用が不安定です。
しかし、雇用の安定を志望した理由として添え状に書いてしまうと履歴書すら読まれない可能性もあります。
志望動機はあくまで業務内容に関して添え状に書くべきです。
添え状で採用側の不安を解消する
長く派遣社員として勤務してきた人には「即戦力」は期待できるものの、会社の組織に所属して長く勤務できるのかどうかを採用側は不安に思います。
そのような不安を払しょくするためには、以下の事柄を添え状に書くとよいでしょう。
- 過去の職場内で円滑な人間関係を築けたこと
- 応募先企業だからこそ実現したいこと
- 派遣社員では実現できず、正社員だからこそ実現できること
自己啓発でキャリアアップに努めたことを書く
1つの企業で派遣社員として何度も更新を重ねたり、複数の企業を渡り歩き幅広くスキルを身につけてきたことは評価に値しますが、ただ日々の業務をこなしてきたということだけでは、正社員を志望するうえでアピール度が少し弱いです。
業務と並行してキャリアアップを行ってきたことを添え状で伝えることで、さらに評価を高めることができます。
スクールに通ったり、通信教育で勉強したり、資格を取得したりなど業務以外に身に付けたことは、添え状で自己PRとして書くことができます。
派遣社員から正社員を希望する場合の添え状の例文
○○株式会社
総務部人事課
○○ ○○様
〒XXX-XXXX
東京都○○区・・・・
氏名 ○○ ○○
電話 03-XXXX-XXXX
旅行手配スタッフへの応募について
拝啓 貴社ますますご清栄のこととお慶び申し上げます。
このたび、求人サイト「○○○○」におきまして、貴社のカスタマーサポートスタッフ募集を拝見し、応募させていただきます。
現在は派遣社員として、メーカーのコールセンターで商品についての問い合わせ対応やクレーム対応などを行っています。
(1)クレーム対応セミナーや勉強会に積極的に参加してスキルを磨き、お客様に対して適切に対応できるよう努めています。
(2)ただ、派遣社員のために業務内容が限られてしまっています。正社員としてスーパーバイザーなど責任のある業務も務め、活躍の場を広げ、自分のスキルや経験を最大限に活かしていきたいと思っております。
履歴書と職務経歴書を同封いたしましたので、ご一読の上、ぜひ面接の機会を賜りまりたく、よろしくお願い申し上げます。
- (1)「クレーム対応セミナーや勉強会に・・・適切に対応できるよう努めています。」
キャリアアップのために努めていることを添え状でアピールして、前向きな姿勢を伝えます。自己PRにもなります。
- (2)「ただ、派遣社員のために業務内容が・・・最大限に活かしていきたいと思っております。」
「なぜ正社員を希望するのか?」という疑問を解消させるために、その理由を具体的に添え状に書きます。ただし、正社員を希望する理由は業務関連に限定されます。「雇用が安定しているから」、「福利厚生に魅力を感じて」などのような業務と関係のない理由では納得してもらえないでしょう。
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