転職が多い場合の添え状の書き方と例文-詳細編

  2022年8月21日更新  

 

転職が多い場合の添え状(送付状またはカバーレターとも言います)の書き方のポイントと例文を詳しく説明します。

 

 

転職が多い理由を書く

転職回数が2回ほどでも、在職期間が1年前後で転職していたり、1社の在職期間が数年あったとしても、4〜5回以上転職を繰り返している場合は、「転職が多い」と言えるでしょう。

 

転職が多い場合は、添え状で転職を繰り返してきた理由を書いておきますいろいろと憶測される前に先手を打っておくのが賢明です。

 

ポジティブな転職理由を書く

採用担当者が納得する転職理由は、「スキルアップのため」、「実現したいことができるから」、「好奇心が旺盛だから」などのポジティブな理由です。

 

「人間関係がうまくいかなかったから」、「仕事が面白くなかったから」、「残業が多かったから」などのネガティブな理由は退職理由としては通りませんので、添え状に書くべきではありません。

 

仮に、転職を繰り返してきた中で、本音はネガティブな理由で退職した勤め先があったとしても、それに代わる何かポジティブな理由を探して書きましょう

 

参考
退職理由の書き方と例文
書いてはいけない退職理由の例文

 

最後の転職であることを伝える

転職を繰り返している場合、採用担当者に「またすぐに辞めていくのでは」と不安に思わせてしまいます。

 

今回の転職は、今まで積んできたキャリアの集大成であり、最後の転職であることを伝えます

 

採用担当者が履歴書に目を通す前に、添え状で今後は転職しない意思を強調しましょう。

 

転職が多い場合の添え状の例文

以下は、転職が多い場合の添え状の例文です。転職が多いことは、採用において不利にはたらく要因の一つですが、転職が多いことのメリットを添え状に書くことでマイナスのイメージをプラスに変えることができます。

 

添え状の基本的な書き方については「添え状の基本的な書き方」、「添え状の基本テンプレート」をご覧ください。

 

職種が多岐にわたる場合の添え状の例文
平成XX年X月X日

○○株式会社
総務部人事課
○○ ○○様
               〒XXX-XXXX
               東京都○○区・・・・
               氏名 ○○ ○○
               電話 03-XXXX-XXXX

 

Webマーケティング職への応募の件

 

拝啓  貴社ますますご清栄のこととお慶び申し上げます。

 

このたび、求人サイト「○○○○」に掲載されていました貴社のWebマーケティング職の募集を拝見し、応募させていただきました。

 

 (1)大学を卒業後は、介護施設の広告宣伝スタッフとして、入居者募集のための広告戦略業務に携わり、企画立案力を身に付けました。
その後は、企画営業、販売促進、新規サイトの構築、資材調達など幅広い業界、幅広い職種を経験してきました。

 

(2)私はこれまで勤務した4社での仕事内容は異なりますが、すべて私自身のスキルの幅を広げるための転職でした

 

(3)転職は多いですが、貴社での広告戦略の立案、顧客調査や分析、Webサイト広報は、今までの経験で身に付けたスキルを存分に発揮できるものと存じております

 

(4)今回の転職を最後にし、今後は、今までのキャリアの集大成として、貴社で活躍し貢献していきたいと考えています。

 

つきましては、ぜひ貴社のWebマーケティング職の採用選考の対象としていただきたく、履歴書と職務経歴書を送付申し上げます。

 

ご検討の上、面接の機会をいただけますよう、心よりお願い申し上げます。

敬具

 

(1)「大学を卒業後は、介護施設の広告宣伝スタッフとして・・・幅広い職種を経験してきました。」
転職を繰り返し、さまざまな職種を経験したことが、今回の応募につながるように書きます。この添え状の例文の場合、身に付けた幅の広い経験が、後述する応募先企業の業務に役立てることにつながります。

 

(2)「私はこれまで勤務した4社での・・・広げるための転職でした」
転職を繰り返してきた理由を書きます。言い訳がましくならないように、ポジティブな退職理由にします。

 

(3)「転職は多いですが、・・・スキルを存分に発揮できるものと存じております」
転職が多いことを素直に認めながらも、今までの幅広い経験を活かすことができる旨を書きます。

 

(4)「今回の転職を最後にし」
今回の転職が最後であることを書き、「またすぐに辞めていくのではないか」という不安を払しょくします。

 

異なる職種で転職を繰り返してきたとしても、上記の添え状の例文のように、これまでの幅広い経験を応募先企業で役立てることができることをアピールします
それによって、転職が多いというマイナスの印象をアピールポイントに変えます。
さらに、今後は転職はしない旨を添え状でしっかりと書きましょう。

 

職種に一貫性がある場合の添え状の例文
平成XX年X月X日

○○株式会社
総務部人事課
○○ ○○様
               〒XXX-XXXX
               東京都○○区・・・・
               氏名 ○○ ○○
               電話 03-XXXX-XXXX

 

応募書類送付の件

 

拝啓  貴社におかれましてはますますご隆盛のこととお喜び申し上げます。

 

このたび、求人サイト「○○○○」におきまして、貴社がプロジェクトマネージャー職を募集されていることを知り、応募させていただきました。

 

 大学卒業後は、(1)金融システム開発を行っている会社でシステムエンジニアとして従事し、以降は4社にてシステム基盤構築、サーバー構築・運用などを経て、前職ではプロジェクトリーダーなど経験してきました

 

(2)転職するたびに着実にステップアップし、貴社の業務で必要とされるプロジェクトマネジメント業務に対応できるだけのスキルを身に付けることができたと思っております。

 

(3)今回の転職を最後にし、これまで身につけてきたスキルや経験を活かして、貴社の業績に貢献していきたいと考えています

 

経歴の詳細につきましては、同封の履歴書・職務経歴書をご高覧ください。

 

なにとぞご査収・ご検討の上、面接の機会を賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。

敬具

 

(1)「金融システム開発を行っている会社で・・・プロジェクトリーダーなど経験してきました。」
転職を繰り返しているが、同じ職種での転職であることを示します。

 

(2)「転職するたびに着実にステップアップし・・・スキルを身に付けることができた」
やりたいことに一貫性があり、着実にステップアップしてきたことを強調します。

 

(3)「今回の転職を最後にし・・・貢献していきたいと考えています」
最低限、今後は退職する意思がないことは伝え、会社に貢献していきたい強い気持ちを示します。

 

上記の添え状の例文のように、同じ職種で転職を繰り返してきた場合は、一貫性があってブレがなく、ステップアップのために転職を繰り返してきたことを強調します
それによって、当人にとって必要な転職であったことを示すことができます。採用担当者が読んで納得するような転職ストーリーを伝えることです。

 

 

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