転職が多い場合の志望動機例文レビュー
2022年8月21日更新
転職回数が多いことは不利にはたらくかもしれませんが、今後応募先企業で何を実現したいのかを明確に伝えることが重要です。転職が多いことをプラスに変えるために、好奇心が旺盛で、関心や興味の幅が広いこと、幅広い経験と知識による複合的な見方ができる、他人が持っていない異なった視点でものを見ることができる点をアピールすることです。
転職が多い場合について次の記事もご参考ください。
転職が多い場合の志望動機例文レビュー1
(1)部署横断型で意見交換できる風土や、役職にとらわれずボトムアップ型での発展を目指す社風に魅かれて応募致しました。
貴社のような企業に興味を持つきっかけとなったのは、新卒として最初に入社した会社にあります。
部署内の人間や同期同士の結束が非常に強い一方、部署間で明確なパワーバランスが生じていたり、入社年度や役職によって発言力に大きな差が出たりなど、はっきりと線引きをした上で社内交渉を行う会社でした。
(2)他の企業がどう社内体制を整えているのか気になり、キャリアアップも兼ねて複数の企業で働かせていただきましたが、やはり貴社のように部署、年代、役職にとらわれず、風通しのよい環境の元で忌憚なき意見を出しあうことこそが、企業として発展していく道であると確信いたしました。
少子化に伴う労働人口の減少やAI・RPAなどの発達に伴い、スペシャリストよりもゼネラリストが求められる時代になりつつあると感じています。
人事部社員として(3)過去複数の企業を見てきたことによるノウハウを社内教育に活かし、職務範囲に限定しない仕事ができる人材を育てることで、従業員にとっての「働きやすさ」と会社にとっての「発展力」を共に培えるよう、貢献できたら幸いです。
(1))部署横断型で意見交換できる風土や、役職にとらわれずボトムアップ型での発展を目指す社風に魅かれて応募致しました
冒頭に志望動機を書くことは、自分が一番伝えたいことを端的に伝えるためには効果のある書き方です。ただし、ここでは「社風」が志望動機として書かれていますが、「社風」を履歴書の志望動機として書くには注意が必要です。「社風」は実際に働いてみないとわからない部分が多いからです。
(2)他の企業がどう社内体制を整えているのか気になり、キャリアアップも兼ねて複数の企業で働かせていただきました
「キャリアアップも兼ねて」と書かれているものの、「他の企業がどう社内体制を整えているのか」を知るために安易に転職を重ねてきたと思われかねません。あくまでもキャリアアップで転職を重ね、その中で企業としての発展のみならず、自分自身こそが成長していくために必要なものが応募先企業にあるという書き方の方が印象がよいでしょう。
(3)過去複数の企業を見てきたことによるノウハウを社内教育に活かし・・・「発展力」を共に培えるよう、貢献できたら幸いです
転職回数が多いことをネガティブにとらえるのではなく、複数の企業を経験してきたからこそ得ることができたスキルを活かすことができるというようにポジティブに表現することが重要です。
総評
転職回数が多いことは通常は不利に働くことは否めません。しかし、上記の志望動機例文では複数の企業を経験してきたことをプラスの素材としてアピールできています。また、応募先企業だからこそ選んだ動機とそれに至る経緯がしっかりと書かれています。
転職が多い場合の志望動機例文レビュー2
(1)コミュニケーション能力を用いたコンサルティング業務に携わりたいという気持ちから、貴社を志望致しました。
これまで複数の企業に営業職として携わり、経営層を対象としたBtoB営業はもちろん、一般家庭のお客様を対象とするBtoC営業まで、幅広く経験させていただきました。
その中で、「お客様ご自身でも気づいていない問題点」に気づけるコミュニケーション能力こそが、何よりも欠かせない要素であると痛感しております。
(2)ただ相手の話を聞くだけ、ただこちらの提案を話すだけでなく、お客様の悩みの種はどこにあるのか、どんなアプローチが有効なのかを考え、オリジナリティ溢れる提案ができるよう、日々スキルを磨いて参りました。
(3)このスキルは、貴社のようなコンサルティング業界においても求められるものであると自負しております。
これまでの経験で培ったコミュニケーション能力を活かし、是非貴社の活躍に貢献できたら幸いです。
(1))コミュニケーション能力を用いたコンサルティング業務に携わりたいという気持ちから、貴社を志望致しました
冒頭で、複数の営業職を経験したのちに、コンサルティングに携わろうとした志望動機が簡潔で明確に書かれています。採用担当者が履歴書に目を通す時間は約1分と言われています。それだけに、冒頭で採用担当者の目にとまるように書くことが重要になってきます。
(2)ただ相手の話を聞くだけ、ただこちらの提案を話すだけでなく・・・日々スキルを磨いて参りました
転職回数が多くても複数の企業で身に付けたスキルや経験を応募先企業で活かそうとすることでプラスにアピールすることができます。
(3)このスキルは、貴社のようなコンサルティング業界においても求められるものであると自負しております
転職回数が多いことをネガティブにとらえるのではなく、複数の企業を経験してきたからこそ得ることができたスキルを活かすことができるというようにポジティブに表現されています。
総評
複数の企業において営業職での幅広い経験で磨いてきたコミュニケーションスキルをコンサルティング業界で発揮したいというのが志望動機になっていることが伝わってきます。ただ、営業職からコンサルティング職への転職動機は書かれていますが、応募した企業をなぜ選んだのかについては書かれていません。採用担当者が志望動機の中で知りたいことは、「なぜこの仕事をやろうとしているのか?」と「なぜうちの会社を選んだのか?」の2点です。応募先企業について研究して、他社ではなく応募先企業だからこそ選んだ理由を書く必要があります。
転職が多い場合の志望動機例文レビュー3
(1)御社の既存の概念の枠を超えて常に新しいものを追求する企業方針を拝見した時から、興味を持っていました。(2)御社が最も大切にしているお客様第一の考え方や思いやりの気持ち、現状に全く満足することない、新しいものを作り出そうとする創造性を大切にするコンセプトに共感いたしました。私は、(3)今まで営業職や企画部門で経験を積んできまして、そこで培って来たノウハウであったり、経験が御社でお仕事させていただくことで、お客様一人一人にご支持いただけるような提案ができる自信があります。また、それは御社にとってもかならずやご満足いただけると自負しております。(4)私の持ちうる全ての知識や経験を活かして、入社してすぐに戦力になり貢献できるよう、御社を志望いたしました。
(1)御社
文書では「御社」ではなく「貴社」と書きます。
(2)御社が最も大切にしているお客様第一の考え方や思いやりの気持ち〜創造性を大切にするコンセプトに共感いたしました
この文が応募先企業を選んだ理由になっています。文頭ではないものの、文章の最初の方に志望動機を書くことで採用担当者に強いインパクトを与えることができます。
(3)今まで営業職や企画部門で経験を積んできまして、そこで培って来たノウハウであったり、経験が〜提案ができる自信があります
転職が多いことはネガティブにとらわれがちですが、転職を繰り返した結果、幅広いスキルを身に付けることができたことや、好奇心が旺盛で、関心や興味の幅が広いことをアピールすることが重要です。
(4)私の持ちうる全ての知識や経験を活かして〜御社を志望いたしました
「全ての知識や経験を活かす」ことは無理があります。今持っている知識やこれまでの経験の中からどのようなことを活かして貢献していこうとしているのかを書いた方が、より説得力があります。
総評:
志望動機に関しては、他社になく、応募先企業だからこと選んだ理由が書かれている点は採用担当者に伝わるでしょう。転職を繰り返すことで得ることができた経験やスキルをアピールしている点は問題ありませんが、その中から、応募先企業で活かすことができる点に絞ってアピールするともっと良い志望動機文に仕上がるでしょう。
転職が多い場合の志望動機例文レビュー4
(1)これまで幅広い業界で、様々なシステム開発に携わってまいりました。
企業規模は大手から中小、元請けから下請け、孫請けまでの就業経験があり、開発業務の上流から下流まで一貫した経験がございます。
プロジェクトマネジャーとして、進捗管理や要件定義はもちろんのこと、現在でもコーディングやテストまで担当できる、開発全般のスキルを持っております。
社内の開発メンバーや下請け企業の事情や立場を理解し、丸投げすることなく、日々コミュニケーションを取りながら、業務をスムーズに遂行できるのが強みです。
特に、(2)貴社の求める人材である「コードが理解できるプロジェクトリーダー」、「関係者と調整が図れるプロジェクトリーダー」として、当方の幅広い経験や強みが活かせるのではないかと考えております。
ご採用いただけましたら、(3)一日も早く、お客様にご満足いただけるシステム開発と、開発プロジェクトのスムーズな遂行が実現できるよう日々精進してまいります。
(1) これまで幅広い業界で、様々なシステム開発に携わってまいりました。
この文以降、スキルと経験のアピールが長々と展開されたあと、志望動機である(2)の文が続いています。この流れだと一番伝えたいはずの志望動機が埋もれてしまいます。(2)の文の後に置くことで、より伝わりやすい志望動機文になるでしょう。
(2)貴社の求める人材である「コードが理解できるプロジェクトリー ダー」・・・当方の幅広い経験や強みが活かせるのではないかと考えております。
この文が志望動機になっていますが、文章の後半になってようやく出てきました。文頭からまで、自分のスキルと経験のアピールを占めています。志望動機をインパクトを強めるためには、伝えたいことは文頭に書いた方が良いでしょう。自己PR文と志望動機文の違いを明確に分ける必要があります。
(3)一日も早く、お客様にご満足いただけるシステム開発・・・遂行が実現できるよう日々精進してまいります 。
最後にこの仕事に対する意気込みが書かれています。
総評:
文頭から半ばにかけて経験やスキルに関するアピールが書かれ、その後に志望動機にあたる分が書かれています。そのため最も重要な志望動機が埋もれてしまっていて、志望動機分としては少しインパクトに欠けた内容になってしまっています。文頭に志望動機を書き、その後に経験やスキルを展開していく 形の方が良いでしょう。
転職が多い場合の志望動機例文レビュー5
これまで様々な業界で、一貫して営業職に従事してまいりました。民間企業、官公庁、教育機関の多くのお客様向けに、精密機器からビジネス・ソリューションに至るまで、
様々な製品・サービスをご提案してまいりました。フィールドセールス、インサイドセールスのいずれも経験しております。
なかでも、お客様の情報システム部門、研究部門との関係が強く、これまで数多の取引を手がけてまいりました。(1)経験した業界、製品・サービスが多岐にわたることから、様々なタイプのお客様に対応できる柔軟性と、お客様の懐に入って商談を進める関係構築力が強みです。
特に、(2)貴社の目指す「新規ビジネスにおける顧客の新規開拓」において、当方の幅広い営業経験が活かせるのではないかと考えております 。
(3)ご採用いただけましたら、一日も早く、貴社の皆様やお客様に頼られる営業になれるよう、日々精進してまいります。
(1)経験した業界、製品・サービスが多岐にわたることから〜商談を進める関係構築力が強みです
冒頭からこの文まで、スキルと経験のアピールが長々と展開されたあと、志望動機である(2)の文が続いています。志望動機文というよりも自己PR文の内容が濃い印象です。志望動機がぼやけてしまわないためにも、志望動機文は文頭に配置した方が良いでしょう。
(2)貴社の目指す「新規ビジネスにおける顧客の新規開拓」において、当方の幅広い営業経験が活かせるのではないかと考えております
全体の中ではこの文が志望動機文に該当すると考えられます。応募先企業の特徴をとらえ、自分の経験をアピールポイントとして伝えることができていますが、志望動機文として伝え方が弱いです。志望動機であるならば「◯◯だから応募しました」と明確に表現して文頭に書いた方が採用担当者に説得力を与えます。
(3) ご採用いただけましたら、一日も早く、貴社の皆様やお客様に頼られる営業になれるよう、日々精進してまいります。
最後にこの仕事に対する意気込みが書かれています。
総評:
幅広い営業経験が応募先企業での業務に役立てることができることのアピールとともに、志望動機にもなっています。前半から半ばにかけて、これまで関わってきた業務から応募先企業を応募するに至った経緯が書かれています。(2)文が志望動機に該当しそうですが、一読して全体の中でどれが志望動機に該当するのかわかりにくいです。なぜ応募先企業を選んだのかを冒頭で書き、その後に選んだ経緯を展開していくことで伝わりやすい志望動機文になります。
転職が多い場合の志望動機例文レビュー6
(1)貴社で扱われている案件である「ECサイト開発プロジェクト」と「グループウェア開発プロジェクト」において、当方の幅広い開発経験が活かせるのではないかと考え応募いたしました。
(2)これまで幅広い業界で、様々なシステムやアプリの開発に携わってまいりました。
主にプログラマーとして、ウェブシステムやスマホアプリを中心に、様々なプロジェクト、開発環境でコーディングを行った経験がございます。
ウェブシステムの開発では、JavaScript系言語、PHP、SQLなど、スマホアプリの開発では、Java、Objective-Cを使用いたしました。オンプレ、クラウドいずれの利用環境も経験がございます。(3)これまでの多種多様な開発経験から、未経験の開発環境にも適応できる柔軟性とプロジェクトを俯瞰して様々な提案ができる視野の広さが強みです。
(4)ご採用いただけましたら、一日も早く開発メンバーとして貢献し、将来は貴社を担うエンジニア、プロマネとして活躍できるよう、日々精進してまいります。
(1)貴社で扱われている案件である「ECサイト開発プロジェクト」〜当方の幅広い開発経験が活かせるのではないかと考え応募いたしました
文頭に志望動機を書くことで採用担当者に強い印象を与えることができます。履歴書の志望動機文では書き出しが重要です。結論(一番伝えたいこと)を書き、その後に志望するに至った経緯などを展開していくのが望ましいです。
(2)これまで幅広い業界で、様々なシステムやアプリの開発に携わってまいりました
この文以降、「幅広い開発経験」の具体的な内容が展開されています。ただ、ここで注意しなければならないことはキャリア自慢にならないことです。志望動機に結びつけるためには、何でもかんでも経験してきたことを書くのではなく、応募先企業で役に立つキャリアに絞って書く必要があります。
(3)これまでの多種多様な開発経験から、未経験の開発環境にも適応できる柔軟性とプロジェクトを俯瞰して様々な提案ができる視野の広さが強みです
どこの企業でも通用する書き方ではなく、応募先企業で役立てることのできることが書かれています。志望動機につながる書き方になっています。
(4)ご採用いただけましたら、一日も早く開発メンバーとして貢献し〜日々精進してまいります
最後にこの仕事に対する意気込みが書かれています。未来志向でどのようになってていきたいのかを書くことで採用担当者に応募者の活躍イメージを持ってもらうことができます。
総評:
文頭に志望動機が書かれている点において、採用担当者の関心をグッと引き寄せることができます。
その後に自分の幅広い経験が展開され、応募先企業だからこそ役立てることのできるスキルがアピールされています。最後に仕事に対する意気込みと抱負が書かれ、全体的に伝わりやすい志望動機文に仕上がっています。
転職が多い場合の志望動機例文レビュー7
これまで一貫して、営業関係の業務を行ってまいりました。複数回の転職を経験しておりますが、(1)どの会社でも成果を上げており、(2)営業という仕事に関してはプロだと自負しております。前職ではルート営業を行っておりました。(3)お得意先様のご要望を丁寧に汲み取りながら信頼関係を築いていくことに、もちろん喜びややりがいを感じてはおりました。しかし「もっとたくさんの新しいお客様に出会いたい」、「お客様のニーズをとらえ、喜んでいただける新しい提案を自分から出したい」という思いが日増しに強くなり、転職を決意いたしました。(4)御社では新規顧客開拓に取り組めるということで、これまでの営業経験という強みを活かしながら、自分自身もますますやりがいを得て、御社に貢献できると確信しております。
(1)どの会社でも成果を上げて
過去に勤めていた会社で、どのような形で成果を上げたのか、応募先企業の業務に結びつく具体的な成果を簡潔に書くとよいでしょう。
(2)営業という仕事に関してはプロだと自負して
どのような根拠があって「プロ」と言えるのか?具体的な客観的事実がなければ採用担当者には伝わりません。転職を繰り返してさまざまな営業を経験してきたと思われますが、応募先企業で役立てることに絞ってアピールする必要があります。
(3)お得意先様のご要望を丁寧に汲み取りながら信頼関係を?「もっとたくさんの新しいお客様に出会いたい」、「お客様のニーズをとらえ、喜んでいただける新しい提案を自分から出したい」という思いが日増しに強くなり、転職を決意いたしました
企業に応募するまでに至った経緯が自然な流れで書かれています。
(4)御社では新規顧客開拓に取り組める
前文の転職に至る経緯に続いて、他社ではなく応募先企業だからこそ選んだ動機が書かれています。ただ、後半まで読み進めて初めて志望動機にたどり着きます。応募書類が多いと採用担当者から読まれない可能性もあります。一番伝えたいこと(結論)は冒頭で書き、その後に、転職に至る経緯(根拠)を展開していく流れの方が伝わりやすいです。
また、文書では「御社」ではなく「貴社」と書きます。
総評:
上記の文章では(4)文が志望動機に該当しますが、文章の後半に書かれているため、最も重要なことが埋もれてしまっています。最も重要な志望動機は文頭に書くべきです。営業職で転職を繰り返し、応募先企業を選んだ経緯はしっかりと書かれています。
転職が多い場合の志望動機例文レビュー8
(1)これまで主にIT系の企業で、様々な職種に携わってまいりました。大学卒業後は、エンジニア、プログラマーとして、システム開発の現場を担当し、直近では、営業、サポートとして、顧客と直接交渉する業務を経験しております。
営業職としてはこれまで、民間企業の情報システム部門様向けに、様々なハードウェア製品、ソフトウェア製品を提案・販売してまいりました。エンジニアとしての技術経験があることから、上辺だけの取引ではなく、お客様や開発者と技術面の課題をクリアしながら、商談を推進できることが強みです。
特に、(2)貴社の求める「技術的な会話ができる営業」、「お客様と開発者の橋渡しができる営業」として、当方の多岐にわたる職種経験が活用できるのではないかと考えております。
ご採用いただけましたら、早速、(3)貴社の皆様やお客様と交流を図り、一日も早く、貴社のビジネスに貢献できるよう日々精進してまいります。
(1)これまで主にIT系の企業で、様々な職種に携わってまいりました
この冒頭文以降、IT業界での様々な経験が書かれています。これが後に書かれている「強み」や志望動機につながっています。
(2)貴社の求める「技術的な会話ができる営業」?当方の多岐にわたる職種経験が活用できるのではないかと考えております
志望動機文全体の中で、この文が志望動機に該当すると考えられます。他社には無い、応募先企業だからこそ選んだ理由になっています。また、転職が多かったからこそ、様々な経験をしてスキルを身につけ、それを志望動機に結びつけている点は評価されるでしょう。
しかし、この文の位置は改善が必要です。冒頭では過去の様々な経験が書かれ、次にその経験から得た強みが書かれ、さらにその中から応募先企業で活かせることを志望動機として書かれています。文章を最後の方まで読んでようやく志望動機にたどり着きます。この流れの書き方だと最後まで読まれない可能性もあります。
伝えたいこと(結論)を冒頭に書き、その根拠となる文はその後に続けた方が力強い文章に仕上がるため、採用担当者にも強い印象を与えることができます。
(3)貴社の皆様やお客様と交流を図り、一日も早く、貴社のビジネスに貢献できるよう日々精進してまいります
最後にこの仕事に対する意気込みが書かれています。未来志向でどのようになってていきたいのかを書くことで採用担当者に応募者の活躍イメージを持ってもらうことができます。
総評:
(2)の文が、IT業界での幅広い職務経験が応募先企業での業務に役立てることができることのアピールとともに、志望動機にもなっています。ただ、最も伝えたいはずのこの志望動機に該当する文が、読み進めないとわからないため全体の中で埋もれてしまっている印象です。
なぜ応募先企業を選んだのかを冒頭で書き、その後に選んだきっかけや経緯を展開していくことで伝わりやすい志望動機文になります。
転職回数が多くても、大企業への転職を成功させた実例
当サイトに記事を投稿してくれているライターのローマン様は、転職回数が多いのですが、大企業への転職を成功させた経験を持っております。
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