営業の志望動機例文レビュー
営業職の志望動機の例文をレビューします。営業職はどの企業でも必要とされる職種ですが、業界や同業界でも企業によって志望動機の内容は異なってきます。どこの企業でも使いまわしができる内容にならないよう注意が必要です。
営業の志望動機に関して、「営業職の志望動機の例文」も合わせてご参照ください。
営業の志望動機例文レビュー1
以下の志望動機は新卒で営業職に応募する場合の例文です。
学生時代はサークル活動に心血を注いでいました。サークル活動を通じて、(1)メンバーと協力して一つの目標を成し遂げる喜び、たくさんの人たちと触れ合うことの楽しさを学ぶことができました。またリーダーとしてサークルを取りまとめた経験を通じて、自身のリーダーシップや、高いコミュニケーション能力に自信を持つことができました。(2)能力を発揮できる職種は何かと自分なりに真剣に考えた結果、営業職だと確信いたしました。さらに「何を売るか」を精査した結果、(3)御社の素晴らしい商品群を世界中のみなさまに届けたいと思いました。御社に入社した暁には、営業職のひとりとして、このリーダシップとコミュニケーション能力を発揮したいです。
(1)メンバーと協力して一つの目標を成し遂げる喜び〜を学ぶことができました。
「一つの目標を成し遂げる喜び」を学んだと書かれていますが、その学んだことを営業の仕事でどう活かしていきたいのかを掘り下げて書くとよいでしょう。
(2)能力を発揮できる職種は何かと自分なりに真剣に考えた結果、営業職だと確信いたしました。
自分が持っている能力であるリーダーシップやコミニケーション力を発揮するために営業職を選んだのが第一の志望動機だと考えることができます。志望動機は文中ではなく文頭に配置すべきです。
(3)御社の素晴らしい商品群を世界中のみなさまに届けたい
一つ前の文で「さらに」と書かれているので、これが2つ目の志望動機になると考えることができます。
「素晴らしい商品群」だけでは単なる褒め言葉です。他社の商品にはない素晴らしさがあるならば、その素晴らしさを具体的に書く必要があります。「他社にはない◯◯な点が貴社製品にあるからこそ、世界中の人々に届けたい」などの文を書くべきです。なぜ他社ではなく応募した会社を選んだのかを志望動機では伝えなければなりません。
また、文語体では「御社」ではなく「貴社」と書きます。
総評:
上記の志望動機文例では、文章の中間あたりになってようやく営業職を応募した動機が出てきますが、一番伝えたい内容が埋れてしまっています。応募した動機は文頭に書き、その後に応募に至ったエピソードや経緯などを書くことと、簡潔に伝えることができます。
以下の流れで志望動機を書くと簡潔に伝えることができます。
- 営業職を志望した動機
↓
- 応募した会社を選んだ動機
↓
- 志望するに至る背景(具体的なエピソード)
↓
- 営業職で実現したいこと
↓
- どのように貢献していくのか
営業の志望動機例文レビュー2
以下の志望動機は転職で営業職に応募する場合の例文です。
(1)私が貴社の営業職への就職を希望いたします理由は、使命感です。これまで在籍しておりました会社でも営業職に就いておりましたが、いかに自社の製品でお客様のニーズに応えるか、そしてそのために、自社・他社の製品を深く理解することを常に考えて参りました。作り手は直接その思いをお客様に伝えることはできませんので、その製品がどういう思いで、どのように作られているのかを伝える使命を、私たち営業が担っていると考えているからです。その使命が実を結んだときに最大の充足感を感じることができるのが営業職のやりがいでもあります。(2)貴社の製品を拝見したとき、きっとそこには強い思いが込められており、自分こそがそれを人々に伝える使命を担っているのだと思いました。ぜひ貴社のすばらしい製品を世の中に広めていきたいと考えています。
(1)私が貴社の営業職への就職を希望いたします理由は、使命感です。
志望動機を文頭に書くことで、採用担当者の関心を惹きつけることができます。結論を先に書き、その後に志望するに至った経緯を展開することで簡潔に伝えることができます。
(2)貴社の製品を拝見したとき〜自分こそがそれを人々に伝える使命を担っている
具体的にどこに魅力を感じたから人々に伝える使命を担っていると思ったのかを書かなければ、どの応募坂でも使い回しが通用する志望動機文になってしまいます。
総評:
「応募先の企業の製品のすばらしさを営業という職種を通じて人々に伝える使命感」が志望動機になっています。現状の志望動機文では、製品のどこに魅力を感じたのかが書かれていないため、どの企業の営業職の求人に対しても使い回しができる文面になってしまっています。
応募先企業の営業職としての使命感を、他社の製品にはない魅力をからめて書き、応募先の企業だからこそ志望した内容にする必要があります。
営業の志望動機例文レビュー3
以下の志望動機は事務職から営業職へ転職する場合の例文です。
(1)自分の活動・仕事に対し、数字として目に見える結果が出てくることを仕事にしたいと思い営業職を志望致します。(2)これまで事務職として営業サポートをメインの仕事としてきました。顧客との電話等のやり取りや見積もり作成などをしてきましたが、自分の活動が数字として成果に結びついていることが実感できず、より結果の見える仕事がしたいと思い転職を希望しております。
貴社におかれましては、(3)この業界において革新的な製品・サービスを長年提供され続けており、新しいことにどんどんチャレンジしていくその企業姿勢に深く共感致しました。仕事をしながら成長と挑戦を続けていきたい私にとって、貴社の企業姿勢はとても魅力的であり、そのような企業で働かれている社員の方々と切磋琢磨しながら働きたいと思い、貴社を志望致します。
(1)自分の活動・仕事に対し、数字として目に見える結果が出てくることを仕事にしたいと思い営業職を志望致します
このように志望動機を文頭、かつ簡潔に書くことで、応募者がなぜ志望したのかが明確に伝わります。また、採用担当者の関心を惹きつける効果もあります。結論を先に書き、その後に志望するに至った経緯を展開するのが望ましい書き方です。
(2)これまで事務職として営業サポートをメインの仕事として〜より結果の見える仕事がしたいと思い転職を希望しております。
冒頭文で営業職を志望した動機が書かれ、2文目以降に営業職を志望するに至った経緯がしっかりと書かれています。特に異業種からの転職の場合は採用担当者を納得させるだけの志望動機が必要になります。
(3)この業界において革新的な製品・サービスを長年提供され続けており〜その企業姿勢に深く共感致しました。
冒頭文は営業職に転職しようとした志望動機でしたが、この文では応募した会社を選んだ動機になっています。他社にはない魅力が書かれています。
総評:
上記は事務職から営業職への転職の志望動機文例です。異なる職種からの転職の場合、志望動機が注目されます。
単なる興味本位ではなく、営業職としてどんなことを実現したいから転職しようとしているのかを明確に書く必要があります。(2)の文でに営業職を志望するようになった経緯が明記されています。(3)の文では、他社ではない応募先の会社だからこそ志望した理由がしっかりと書かれている点で評価される内容になっています。
もう1ランク上の志望動機を求めるならば、事務職の経験から営業職で活かせるスキル・知識などを書き、どのように貢献していくのかを書くとさらに良くなるでしょう。
営業の志望動機例文レビュー4
以下の志望動機は新卒で営業職に応募する場合の例文です。
(1)私が営業職を志望するのは、長所であるコミュニケーション能力の高さを活かせる仕事がしたいからです。(2)家族や友人から「話しやすい」「人付き合いが上手い」とよく言われます。その評価を鵜呑みにしているわけではないものの、人と話したり接したりすることがとても好きなのは確かです。この能力を仕事にどこまで活かせるのかぜひチャレンジしてみたいですし、やりがいを実感しながら営業の仕事ができるのではないかと考えています。実際に営業の仕事をしてみて「難しい」と感じる一面はもちろんあるはずです。簡単にできる甘い仕事だとは思っていません。ですが甘くない仕事だからこそ体当たりでぶつかっていきたいですし、(3)営業の仕事に大きな魅力を感じているので営業職を志望します。
(1)私が営業職を志望するのは、長所であるコミュニケーション能力の高さを活かせる仕事がしたいから
「コミュニケーション能力を活かしたい」という簡潔な志望動機を文頭に書くことで、応募者の志望理由が明確に伝わります。また、採用担当者の関心を惹きつける効果もあります。結論を先に書き、その後に志望するに至った経緯を展開するのが望ましい書き方です。
(2)家族や友人から「話しやすい」「人付き合いが上手い」とよく言われ〜営業の仕事ができるのではないかと考えています。
冒頭の志望動機に対する根拠が書かれています。
(3)営業の仕事に大きな魅力を感じているので営業職を志望します。
この文で、志望動機文が締めくくられていますが、あくまで営業職を志望する動機しか書かれていません。応募した企業を選んだ理由を書かなければ、どの企業にも使い回しができる志望動機文になり、説得力に欠けてしまいます。
応募した企業だからこそ選んだ理由があるはずです。それを書かなければ採用担当者の心をつかむことができません。
総評:
冒頭で志望動機を書き、その後に、そのように考えるようになった根拠が書かれています。志望動機文の流れとしては問題ありませんが、応募した企業を選んだ動機が書かれていません。それこそが採用担当者が最も知りたいことです。そのためには、応募先の企業のことをよく研究し、他社と比べてどのようなところに惹かれたから応募したのかを書く必要があります。
営業の志望動機例文レビュー5
以下の志望動機は転職で営業職に応募する場合の例文です。
(1)自動車ディーラーとしてトップを走る貴社だからこそ、他のどの販売店よりも自動車を多く売ることによって、お客様を満足させることができるチャンスがあると思い、貴社に応募いたしました。(2)営業として車という商品を通してお客様と繋がっていくことで、今よりもより良いカーライフを提案し、過ごしていただくことによって、車という高価な買い物を貴社から買って良かったと思って頂き、貴社のファンを増やしていきたいです。また、営業職は一人で頑張っても継続的な良い成績は残せません。チームとして、目標に対して一丸となり向かっていく強い営業所にしていくために、自身の実績はもちろん、周りの仲間の底上げにも模範となる動きを心掛けて尽力していきたいです。
(1)自動車ディーラーとしてトップを走る貴社だからこそ〜チャンスがあると思い、貴社に応募いたしました。
応募した動機として「自動車ディーラーとしてトップ」であることが前提になっていますが、志望動機としては弱いです。採用側から見れば、「では、うちの会社の業績が悪くなったら、今のまま動機を保てますか?」と尋ねたくなるでしょう。「業績が良いから」、「大企業だから」、「知名度が高いから」、「将来性があるから」などの流動的または表面的な志望動機は避けた方がよいでしょう。そのようなことよりも、「他社ではできないことが実現できる」や「身に付けたスキルや経験が発揮できる」など業務に関わることを志望動機文に書くべきです。
(2)営業として車という商品を通してお客様と繋がっていくことで〜貴社のファンを増やしていきたいです。
応募した会社でやりたいことが書かれていますが、一般的な内容で、どこの会社でも使い回しができる記述内容になっています。
もう少し応募先企業の研究をして、応募先企業だからこそ実現できることを書くべきです。
総評:
全体的に具体性が欠けている内容の志望動機文です。「トップを走る」企業だから応募しただけでは、営業職を志望する動機としては説得力が欠けています。会社の業績や知名度など流動的で一過的な動機ではなく、他社にはないものがあるからこそ、その会社に応募した動機を書く必要があります。また、志望動機文には、自分の思いだけではなく、これまで自分が得たスキルや知識をどのように活かして貢献していくのかを合わせて書くことで、より説得力のある志望動機文に仕上げることができます。
営業の志望動機例文レビュー6
以下の志望動機は新卒で営業職に応募する場合の例文です。
私は(1)営業の仕事に関わりたいと思い応募させていただきました。生命保険会社の営業に興味を持ったきっかけは、自分が病気で入院したことです。生命保険に加入していたのでしっかり治療に専念することができ元気になりました。生命保険の大切さを感じました。(2)入院のおかげで命の大切さを学ぶことができ、自分の経験を活かして保険の良さを伝えていきたいと思います。
(3)貴社の魅力は、保険商品が多く扱っており様々なニーズに対応できるために、困ったら役に立つものがきっと見つかる保険だと考えます。(4)物ではない見えない大切なものを守るために分かりやすい言葉でそれぞれに合った提案をし、人々に安心と満足のサポートができ人材を目指しています。それを実現できるように努力していきたいと思っています。
(1)営業の仕事に関わりたいと思い応募させていただきました。
営業職に応募してきたのは分かっていることなので、なぜ「営業の仕事に関わりたい」と思ったのかが志望動機になります。この文では志望動機にはならないです。
(2)入院のおかげで命の大切さを学ぶことができ、自分の経験を活かして保険の良さを伝えていきたい
これが1つ目の志望動機に当たります。志望動機はできる限り文頭に書いた方が強い印象を与えることができます。
(3)貴社の魅力は、保険商品が多く扱っており〜困ったら役に立つものがきっと見つかる保険だと考えます
応募した会社を選んだ理由です。他社ではなく応募先の会社だからこそ選んだ動機になっています。志望動機としては2つ目になります。複数の志望動機があるときは、箇条書きスタイルにすることで簡潔に伝えることができます。
(4)物ではない見えない大切なものを守るために〜人々に安心と満足のサポートができ人材を目指しています。
入社してどのようになっていきたいのか将来像が書かれている点は評価されるでしょう。
総評:
「自分の経験を活かして保険の良さを伝えていきたい」という文が、生命保険会社の営業職に就こうとした1つ目の志望動機に該当しますが、文章の中間に書かれているために、一番伝えたい内容が埋もれてしまっています。
志望動機は文頭に書き、その後にエピソードを交えながら志望するに至った経緯を書くことをおすすめします。
さらに、応募先の会社が「保険商品を多く扱っている」ことが2つ目の動機になっています。
複数の志望動機がある場合は、箇条書きスタイルで書くことで簡潔に伝えることができます。
営業の志望動機例文レビュー7
以下の志望動機は新卒で営業職に応募する場合の例文です。
私は、以前から営業職に興味がありました。その理由は、(1)営業職というのは、商品やサービスをお客様に知ってもらうことで、ダイレクトに企業に貢献することができると感じたからです。
また、営業をすることによって、お客様の要望や意見を、直に聞いて知ることができる職業でもあるため、企業の更なる発展に役立つと考えています。
貴社の説明会に参加したときに、(2)経営理念を聞いて、自分が役に立ちたいのはここだと思い応募しました。
これまで、少しでも営業職に役立てることができればと、(3)自分なりに営業職に必要なスキルについて学んできました。
入社した暁には、(4)自分が身に付けてきたスキルを発揮し、貴社の商品の売り上げに貢献したいと思います。
(1)営業職というのは、商品やサービスをお客様に知ってもらうことで、ダイレクトに企業に貢献することができると感じたから
営業職全般に関しての動機になっています。採用側から見れば「どうしてウチの会社を選んだのか?」ということが知りたいのです。なぜ応募した会社の営業職を志望したのかを書かなければなりません。応募先の会社を研究して、他社にはない特色を見つけ出し、それを志望動機に絡める必要があります。
(2)経営理念を聞いて、自分が役に立ちたいのはここだと思い応募しました。
経営理念のどんなところに対して共感して「ここだ」と思ったのか具体的に書く必要があります。
(3)自分なりに営業職に必要なスキルについて学んできました。
営業職に必要とされるスキルは業界や会社によっても異なります。スキルを学んできたことをアピールする場合でも、応募先の企業で役立てることができるスキルである必要があります。
(4)自分が身に付けてきたスキルを発揮し
どのようなスキルを発揮して貢献しようとしているのかを具体的に書く必要があります。
総評:
全体的に具体性がなくどこの企業でも使い回しが効く志望動機文になっています。なぜこの会社の営業職に応募しようとしたのか、経営理念のどこに共感したのか、営業職に求められるどのようなスキルを身につけてきたのか、どのようなスキルをこの会社で発揮しようとしているのかを具体的に書くことで、応募者がこの会社を志望した動機やこの会社でやりたいことを採用側に伝えることができるようになります。
営業の志望動機例文レビュー8
以下の志望動機は新卒で営業職に応募する場合の例文です。
(1)前職では、リフォーム会社の営業職として働いていました。リフォームの提案から工事の管理まで、多様な視点からお客様と関わってきました。お客様から信頼される営業になることを第一として、丁寧な対応を心掛けていました。その結果、売り上げも増え、月間1位の成績も経験しました。その中で、もっとお客様と身近な立場になって仕事がしたいと思うようになりました。前職では工事の管理が始まるとなかなかお客様とお話が出来ないでいました。貴社の乳製品配達の営業職であれば、もっと近い距離でお客様と触れ合うことができ、お客様の健康状態やそれに対する提案から信頼を得て、貴社の利益に還元できると考えています。営業の際には、前職で得たコミュニケーション能力がより活かされると思っています。さらに、(2)乳製品という魅力的な健康食品を扱うことで、健康面から地域の人々を支えるお手伝いがしたいと思い、志望しました。(3)よろしくお願い致します。
(1)前職では、リフォーム会社の営業職として働いていました。
リフォームの営業をしていたことは、履歴書や職務経歴書を見ればわかることなので、志望動機文で書く必要はありません。
(2)乳製品という魅力的な健康食品を扱うことで、健康面から地域の人々を支えるお手伝いがしたいと思い、志望しました
最後になって、ようやく志望動機が出てきました。応募者が多数いる場合は読まれない可能性もあります。志望動機は一番伝えたいことなので、冒頭に書くべきです。この文を冒頭に書いた上で、2文目以降に志望するに至った経緯を展開するのが望ましいです。
(3)よろしくお願い致します。
志望動機文では挨拶は不要です。
総評:
前職の経験から、今回の仕事を応募するまでの経緯が明確に書かれています。また、前職での優秀な営業成績がコミニケーション力を活かすことができるという点において、採用側を納得させるだけの説得力があります。(3)の文を文頭に配置するだけで印象が大きく変わるでしょう。