公務員の志望動機例文(レビュー編)
公務員の一般的なイメージとして、「安定している」、「残業が少ない」、「福利厚生が充実している」、「解雇されない」などがあるかと思いますが、それらをそのまま履歴書の志望動機に書くのはお勧めできません。
自分にとってのメリットを書くのではなく、公務員になって住民や地域に対してどのようなことを実現したいのか、どのように貢献していきたいのかを書く必要があります。
公務員の志望動機の書き方例を、例文を基に検証してみます。
公務員の志望動機例文レビュー1
私が地方公務員を志望したのは、以前から地域貢献をしたいと強く願っていたからです。
(1)学生時代には、地域のボランティア活動を通じて、多くの人と関わり、その時に地方公務員として地域に貢献しながら、地域に住む人々との交流がしたいと考えるようになりました。
少子高齢化が進み、地域を支える若者の数が減っているからこそ、その(2)土台作りをしたいと考えています。
また、◯◯市は災害などにも力を入れている地域ということもあり、大事の時には、率先的に復興に力を尽くしたいと考えているため、(3)防災に関する知識を学んできました。
これからは、(4)学んできた知識を生かして、万が一災害が起きた際には、市民が自ら避難をすることが出来るように、防災に関するアドバイスをしたり、相談しやすい場を設けるなどして、地域全体に広めていきたいと考えています。
(1)学生時代には、地域のボランティア活動を通じて、多くの人と関わり
「地域貢献」が地方公務員を志望した動機ですので、実際にボランティア活動などを行った経験は本気で取り組もうとしている姿勢が伝わり、評価されます。
(2)土台作りをしたい
「土台作りをしたい 」だけでは何をしたいのかが伝わりません。地方公務員として具体的にどのような土台づくりをしたいのかを書く必要があります。
(3)防災に関する知識を学んできました。
防災に関する知識をどのように学んできて、どれくらいの知識があるのか示すとよいでしょう。
(4)学んできた知識を生かして、万が一災害が起きた際には〜相談しやすい場を設けるなどして、地域全体に広めていきたい
防災に関する知識をどのように活かして、貢献していきたいのかがきちんと書かれています。
総評
冒頭で地方公務員になろうとした動機が書かれ、その後に具体的なエピソード、公務員になってやりたいこと(貢献したいこと)が書かれています。志望動機としての流れは問題ありません。
しかし、やりたいことの一つとして「土台づくり」が書かれていますが、具体的にどのような土台づくりをしたいのかを明確に書く必要があります。
公務員の志望動機例文レビュー2
私が地方公務員を志望した理由は、(1)子育て世代の支援と子育て環境の整備に携わりたいと考えているからです。(2)私の身の回りには、小さなお子さんを育てていらっしゃる親御さんが多くおり、親御さんと地域の集まりで会話をする機会があります。親御さんからは、子育環境の整備を望む声が聞こえ、子育て支援の必要性を感じました。子育てをしやすい環境を整えるためには、地域の人々の声にしっかり耳を傾けることが重要だと私は考えています。保護者や子供たちが交流できる場を整え、地域の皆様の声に耳を傾けていきたいです。また、私は○○市に長く住んでおり、愛着があります。(3)自分が親しんだ地域に少しでも貢献していきたいという思いがあったことも(4)志望動機の一つです。
(1)子育て世代の支援と子育て環境の整備に携わりたいと考えているからです。
冒頭に公務員を志望した動機が書かれているように、一番伝えたい内容は冒頭に書くことで採用担当者の関心を惹きつけることができます。
(2)私の身の回りには、小さなお子さんを育てていらっしゃる〜会話をする機会があります。
2文目以降に、公務員志望の根拠となる文が続いています。このように冒頭で志望動機を書き、その後に根拠となる分を続けるのが良いでしょう。
(3)自分が親しんだ地域に少しでも貢献していきたいという思いがあった
「自分が親しんだ地域に貢献したい」は、気持ちは伝わりますが、どのように貢献していこうとしているのか伝わりません。気持ちを伝えるだけではなく、具体的に書く必要があります。
(4)志望動機の一つです
複数の志望動機があるときは以下のように書くと簡潔で伝わりやすくなります。
例1:
地方公務員を志望した動機は◯つあります。
1つ目は、◯◯◯だからです。
(以降に1つ目の動機の詳細や補足を書く)
2つ目は、◯◯◯だからです。
(以降に2つ目の動機の詳細や補足を書く)
3つ目は、◯◯◯だからです。
(以降に3つ目の動機の詳細や補足を書く)
例2:
地方公務員を志望した動機は以下の◯点です。
1.◯◯◯◯◯◯◯
(以降に1つ目の動機の詳細や補足を書く)
2.◯◯◯◯◯◯◯
(以降に2つ目の動機の詳細や補足を書く)
3.◯◯◯◯◯◯◯
(以降に3つ目の動機の詳細や補足を書く)
総評
地方公務員の志望動機として、子育て環境の整備と親しんだ地域への貢献が書かれていますが、もう一歩踏み込んだ内容を書きたいところです。特に育児環境改善や地域貢献を動機とする地方公務員応募者が多数いることが想定できます。他の応募者と差別化するためには、自分の考えやビジョンなど具体性を持たせる必要があります。
公務員の志望動機例文レビュー3
私の知り合いに苦労の末にようやく地方公務員試験に合格した人がいます。その知り合いの姿を見て、公務員という職業はそこまで努力をしてでもなりたい魅力的なものだと教わりました。(1)公務員は安定性があり、他の職業と比べて倍率も高いですが、その分だけ公務員になれたときに喜びがあります。知り合いが公務員になったとき、非常に嬉しそうな表情をしていたのが印象的で、(2)ぜひ私も同じ公務員になりたいと思い今回応募いたしました。公務員として水道局に勤務し、(3)市民の方々と触れ合えることを理想としております。公務員は市民の税金で成り立っている職業であるために、日頃の感謝を込めて、(4)全力で皆様に還元したいです。(5)公務員はとてもやりがいのある職業なため、(6)公務員として生計を立てたいと考えております。
(1)公務員は安定性があり
公務員は民間企業に比べると、確かに安定性がありますが、公務員の志望動機として「安定性」を挙げるのは絶対に避けたいところです。「安定性」が一番の志望動機だとしても、それを正直に書くと印象が悪くなります。公務員になって実現したいことを志望動機として書くべきです。
(2)ぜひ私も同じ公務員になりたいと思い今回応募いたしました。
「公務員になりたいと思ったから応募した」ではなく、実現したいことがあるから公務員になりたいと思ったはずです。その公務員になって実現したいことを志望動機として書きます。
(3)市民の方々と触れ合える
「触れ合う」だけではなく、公務員として市民に対してどのように貢献していくのかを書く必要があります。
(4)全力で皆様に還元したい
「還元」を「貢献」に置き換えた場合、具体的にどのように貢献していこうとしているのかを書く必要があります。
(5)公務員はとてもやりがいのある職業
具体的に公務員のどのようなところにやりがいを感じているのかを書く必要があります。
(6)公務員として生計を立てたい
「生計を立てる」は、仕事をする理由の一つとして存在しますが、自分の生活に関しては志望動機文で書く内容ではありません。「公務員として生計を立てたい」ではなくて、公務員としてどのようなことをしていきたいのかを書く必要があります。
総評
上記の志望動機文の中で、「安定性」が志望動機として挙げられています。公務員の志望動機として、「安定している」や「残業が少ない」は評価を下げてしまう注意が必要です。
上記の志望動機文では、地方公務員になりどのようなことをしたいのか、どのように貢献していきたいのか肝心な部分が抜け落ちてしまっています。志望動機文では以下の流れで書くことで簡潔に伝えることができます。
- 公務員を志望した動機
↓
- 志望するに至る背景(具体的なエピソード)
↓
- 公務員として実現したいこと
↓
- どのように貢献していくのか
公務員の志望動機例文レビュー4
以下は民間企業から公務員に転職する場合の志望動機文です。
私は、小さいころから国のために働きたいと思っていました。しかし、(1)大学を出てからやりたいことがあり、そちらで働いていました。
その仕事はやりがいがあり、大変充実していましたが、(2)小さいころからの夢と、世の中のためになることをしたいという思いから公務員の仕事をやりたいと思うようになりました。人の見本になる人は非常に責任が伴ってきます。
自分を厳しく律して、常に弱い人の立場になって、物事を考えなければならないと考えています。弱い人の立場になれなければ、本当に良い国にはならないと思っています。
自分にできることが何だろうと考えて、国のために働く決意をしました。初めから大きなことは出来ないかもしれません。
しかし、(3)私にはビジョンがあります。私にしかできないことがあると思います。私が今まで生活してきて感じている事がそのまま、公務員の仕事にも役に立つと思っています。自分の今いる場所を良くすることは、大きなところにも影響を及ぼすと私は知っています。
(4)ぜひ、私を国のために採用して欲しいです。(5)よろしくお願いします。
(1)大学を出てからやりたいことがあり、そちらで働いていました。
どのようなことをやりたくて民間企業に就職したのか、もう少し具体的に書くと良いでしょう。公務員を志望するようになるまでの過程を伝える上で、重要な要素にもなります。
(2)小さいころからの夢と、世の中のためになることをしたいという思いから
「小さい頃からの夢」や「世の中のためになることをしたい」が志望動機として書かれていますが、具体的なことが書かれていません。「夢とは何なのか」、「世のためになることとは何なのか」と具体的に書かなければ明確な志望動機が伝わりません。
また、志望動機にあたる部分は、文章の冒頭に書いて採用担当者が関心を引きつけることが重要です。
(3)私にはビジョンがあります。私にしかできないことが〜公務員の仕事にも役に立つと思っています。
「ビジョン」や「私にしかできないこと」とは何なのか、「私が感じていること」が公務員の仕事にどう役立つのかを具体的に書く必要があります。特に民間企業から公務員への転職は、いっそう明確な志望動機が求められると考えた方がよいでしょう。可能な限り具体的に書いて、採用担当者を納得させる志望動機にする必要があります。
(4)ぜひ、私を国のために採用して欲しいです。
志望動機文の中で、採用の懇願は避けるべきです。
(5)よろしくお願いします。
志望動機文ではあいさつは不要です。
総評
公務員になる動機が「国のため」、「小さい頃からの夢」、「世の中のためになることをしたい」と書かれていますが、具体性がなく、公務員になろうとした動機が不明瞭です。また、「ビジョンがある」、「私にしかできないことがある」、「生活していて感じることが方面の仕事に役に立つ」なども具体的なことが書かれていません。志望動機は採用されるので重要視されます。公務員になろうとした動機や公務員になってどのようなことをしたいのかを具体的に書く必要があります。
公務員の志望動機例文レビュー5
(1)私は社会に広く貢献出来る業務に携わりたいという強い志を持って、◯◯市の職員を志望させて頂きました。(2)その理由は大きく3つあります。
(3)1つ目は自身の人生を振り返り、社会サービスの恩恵を様々な場面で享受し、日々生活できて来れたと改めて気づかされたこと。2つ目は、これから私が家庭を築いた時に、巡り巡って家族のためにも働けているという誇りを持てる職業に就きたいと考えること。3つ目は、規模の大小はあれど、取り組む業務がより良い社会の実現に貢献できるということにやりがいを感じたからです。◯◯市の職員において、(4)多岐に渡る分野の業務を通じて、知識やノウハウを身につけると共に、多彩な人脈も築き、業務の推進に貢献出来る人間を目指したいと考えております。
(1)私は社会に広く貢献出来る業務に携わりたいという強い志を持って、◯◯市の職員を志望させて頂きました。
冒頭に志望動機を書くことは、採用担当者の関心を引きつける上で重要です。具体的な志望動機は以降に展開されています。
(2)その理由は大きく三つあります。
冒頭の公務員の志望動機に対して、理由が3つあると述べ、以降にそれぞれの理由が述べられています。このような箇条書きスタイルは簡潔でわかりやすいため、採用側に読みやすく伝わりやすいです。
(3)1つ目は
冒頭の公務員の志望動機に対する3つの理由が書かれていますが、いずれも自分に対するメリットが書かれています。公務員の中でも市の職員では、地域や住民のために貢献する仕事に従事することになります。市の職員になって自分の経験やスキルをどのように役立て、どのように市に対して貢献していこうとしているのかを中心に書くべきです。
(4)多岐に渡る分野の業務を通じて、知識やノウハウを身につける〜業務の推進に貢献出来る人間を目指したい
文を読むと志が高く、強い意気込みが伝わりますが、具体的に何がやりたくて、どのように貢献していきたいのかが書かれていないため、応募者の考えが伝わってきません。
知識・ノウハウ・人脈が多いだけでは何の意味もありません。知識・ノウハウ・人脈をどう活用していくのかが重要です。それが伝わるように書く必要があります。
総評
上記の志望動機例文では、冒頭に志望動機が書かれ、次になぜそう思うのかが展開され、最後に仕事に対する意気込みが書かれています。文章の流れは悪くありませんが、志望動機として冒頭に「社会に広く貢献出来る業務に携わりたい」と書きながらも、志望動機の後に展開される3つの理由が、貢献の内容ではなく、公務員の仕事による自分に対するメリットしか書かれていません。公務員を志望した動機が社会への貢献ならば、その理由は貢献したい内容の具体例(実現したいこと)を示したいところです。
公務員の志望動機例文レビュー6
現在、日本の人口は減少傾向に入り本格的な少子高齢化社会に直面しています。私が生まれ育った◯◯県◯◯市も例外ではなく、人口は◯年連続で減少し、高齢化率は30%をこえています。そのため国は第2次地方創生総合戦略を策定し、地域の実情にあった地方活性化の取り組みの進展を目指しています。◯◯市は、地域コミュニティが活発な地域と限界集落に近づいている地域とが混在している自治体です。そのため、地域で活躍できる人材育成や、移住の促進、関係人口の増加などを通して、◯◯市の「ファン」を増やしていく政策に(1)関心があります。また、国全体で取り組まなければならない働き方改革の観点からも、テレワークの推進や、希望する家族の持ち方を実現できる少子化対策についての政策にも関心があります。(2)地域の力を結集して「わが事」として解決に当たるために必要なのは「ひとづくり」と考えており、「◯◯市に住んでよかった」といってもらえるような仕掛けづくりに貢献できる地方公務員になりたいと考え、志望いたしました。
(1)関心があります。
「関心があります」よりも「積極的に関わっていきたい」など行動力と熱意を表す表現を書いた方がポジティブでアクティブな印象を採用側に持ってもらうことができるでしょう。
(2) 地域の力を結集して「わが事」として解決に当たるために必要なのは「ひとづくり」と考えており〜志望いたしました。
一番重要な志望動機が文章の最後に書かれています。読み手側から見れば、最後まで読まなければ志望動機が分かりません。応募者が多いと読まれない可能性もあります。志望動機は文頭に書き、採用担当者の関心を引く必要があります。
総評
公務員を志望するようになった背景に当たる内容が文頭から半分くらいを占め、志望動機を表す文が最後に書かれているため、採用側としては最後まで長い文章を読まないと、志望動機が確認できません。伝わりにくい上に、冗長な印象を与えてしまいます。
通常、志望動機は以下の流れで展開すると簡潔に伝えることができます。
- 公務員を志望した動機
↓
- 志望するに至る背景(具体的なエピソード)
↓
- 公務員として実現したいこと
↓
- どのように貢献していくのか
公務員の志望動機例文レビュー7
(1)今回、私が◯◯市職員を志望した理由は、幼い頃から誰かの役に立つ仕事をしたいと思っていたからです。その頃はどんな仕事があるのかわかりませんでしたが、高校生の時の仕事体験などを経て地域の役に立つ仕事である市役所、警察官、消防士などの仕事内容の詳細を知り、ぜひ産まれ育った町で働き、(2)この地域で役に立ちたいと思い、◯◯市職員に応募致しました。そしてさらに、市の職員になればいろいろな仕事で(3)人と関わる事を知り、さらにこの仕事で頑張っていきたいと思う気持ちが強くなりました。都会に出て働く事も考えましたが、先述の通り地域に貢献して人の役に立つ仕事は、(4)「ここしかない」と思いました。もっとこの町を素晴らしく住みやすくしたいのも私の願いであります。ぜひ◯◯し職員としてこの地域のために(5)一生懸命頑張っていきたいと思います。(6)よろしくお願い致します。
(1)今回
「今回」、「この度」などは冗長で不要な言葉です。できるだけ無駄な言葉を省いて、簡潔に伝えることに努めましょう。
(2)この地域で役に立ちたいと思い、◯◯市職員に応募致しました。
冒頭で「誰かの役に立つ仕事をしたい」との理由で公務員を志望した旨がすでに書かれています。仕事体験を通じて仕事内容の詳細を知った今、具体的にどのように役に立ちたいのかを書きたいところです。
(3)人と関わる事を知り、さらにこの仕事で頑張っていきたいと思う気持ちが強くなりました。
「人と関わること」が2つ目の志望動機に該当します。いろいろな人と関わってどうしたいのか、少し掘り下げて書くとよいでしょう。
(4)「ここしかない」と思いました。
「ここしかない」と思った理由があるから応募したわけですので、「都会に出て働くこと」をやめ、応募した地域だからこそ選んだ動機を書くとよいでしょう。
(5)一生懸命頑張っていきたい
がんばりたい気持ちは伝わりますが、精神論だけでは説得力がありません。公務員として具体的にどのように地域貢献していきたいのかを書くとよいでしょう。
(6)よろしくお願い致します。
志望動機分にあいさつは不要です。
総評
公務員の志望動機として「人の役に立ちたい」という気持ちは誰もが持っている事でしょう。したがって、それそのものを志望動機にするのではなく、どのようなことをして人の役に立ちたいのかを書く必要があります。また、なぜ応募した地域を選んだのかについても具体的な動機を書くと、より良い志望動機文になるでしょう。
公務員の志望動機例文レビュー8
(1)私はこの街が大好きです。この街で生まれ育ったことに感謝しています。なぜならこの街には綺麗な自然の景色があって、季節ごとにその景色の移り変わりを楽しんだり感動することが出来ますし、生活を豊かにしてくれる適度なお店とのバランスが良くてとても住みやすい街だからです。でも残念ながら、その魅力に気づいている人たちが少ないのが現状です。そして若い夫婦や子供の数が減ってきているのを知って、この街の良さをもっとアピールして、(2)もっと若い人たちや子供たちの活気が溢れる街にしたいと思いました。そのために何が出来るだろうと考えた時に、(3)この街の地方公務員になって街の内外にこの街の良さのアピール活動をしたいと思いました。街のホームページやパンフレットなどでこの街の魅力を紹介したり、イベントを開いて街をアピールする活動をしたいと考えております。またこの街で暮らしている人達の生活が向上するために、サポート出来ることはやりたいと思っております。(4)この街を良くできることは何でもやろうと思っておりますので、(5)よろしくお願い致します。
(1)私はこの街が大好きです。
冒頭分としてはインパクトがありますが、感情的な理由ではなく、どんなことを実現したくて公務員になろうとしたのかを示す動機文を書くべきです。
(2)もっと若い人たちや子供たちの活気が溢れる街にしたい
この文が公務員になろうとした志望動機に該当します。この街が好きな理由から始まり、この街が抱える問題点の提示のあとに、ようやくこの志望動機文が書かれています。
現状だと冗長な印象を与えてしまう上に、志望動機が埋もれてしまい、公務員になって何をやりたいのかが伝わりにくくなります。
上記の志望動機文では冒頭で「活気が溢れる街にしたい」旨を書き、その後にそのように思う理由を展開していく書き方が望ましいです。
(3)この街の地方公務員になって街の内外にこの街の良さのアピール活動を〜イベントを開いて街をアピールする活動をしたいと考えております。
公務員になってやりたいことが具体的に書かれている点は評価されるでしょう。
(4)この街を良くできることは何でもやろうと思っております。
一見やる気をアピールできそうですが、「何でもやります」は、別の見方をすれば、「具体的にやりたいことが何も無い」と見られる可能性もあります。上記の志望動機例文では「街の魅力を紹介したり、イベントを開いて街をアピールする活動をしたい」とやりたいことが書かれているので、「何でもやります」などと書いてしまうと、逆に印象を悪くしてしまう可能性があります。
(5)よろしくお願い致します。
志望動機文ではあいさつは不要です。
総評
「この街をアピールして活性化させたい」というのが志望動機で、それを実現するために「街のホームページやパンフレットなどでこの街の魅力を紹介したり、イベントを開いて街をアピールする活動をしたい」とのことですが、前置きの文が長すぎるために、それらが目立たなくなってしまっています。伝えたい重要なことは通常は冒頭に書いた方が伝わりやすくなります。