履歴書の封筒の選び方・書き方・入れ方
履歴書の封筒の選び方・書き方・入れ方について説明します。
大きい封筒を選ぶ
市販の履歴書セットを買うと、たいてい細長い封筒(長形4号)が一緒に入っていますが、その細長い封筒(長形4号)は履歴書送付用には適しません。履歴書などを折ることになり、封筒がかさばってしまうからです。履歴書を折らずにすっぽりと入るサイズの封筒を用意します。
選ぶ封筒のサイズは以下の通りです。
履歴書がB5サイズの場合:
角形4号(197mm×267mm)
履歴書がA4サイズの場合:
角形2号(240mm×332mm)
大きい封筒は定形外郵便物の扱いになるため、切手代が通常より少し割高になります。料金不足にならないように、きちんと郵便局の窓口で料金を支払うことをおすすめします。
履歴書の封筒の書き方
履歴書の封筒は、手書きで丁寧に書きます。きれいな文字である必要はありません。丁寧に書けば、人柄や仕事の丁寧さが伝わります。逆に乱雑に書いてしまうと、人柄も仕事もいい加減な印象を与えてしまいます。第一印象を良くするためにも履歴書の封筒は可能な限り丁寧に書くように努めましょう。
- 住所は省略せずに、都道府県名から書き、「○丁目○番○号」などのように正確に縦書きで書きます。
都道府県名を省略したり、「○−○−○」などのように番地を「−」(ハイフン)で書いたりしないようにしましょう。
住所の悪い書き方例:
× 新宿区新宿○−○−○住所の良い書き方例:
○ 東京都新宿区新宿○丁目○番○号 - 宛名は封筒の中央に大きめに書きます。社名は「株式会社」などのように必ず正式名称を書きます。(株)などと省略して書いてはいけません。
社名の悪い書き方例:
× (株)○○○○社名の良い書き方例:
○ 株式会社○○○○宛名が部署名のときは部署名の後に「御中」を書きます。担当者など人のときは名前の後に「様」を付けます。
宛名が部署名のとき:
○○○○株式会社
総務部人事課御中宛名が採用担当者など人のとき:
○○○○株式会社
総務部人事課 ○○様○○○○株式会社
総務部人事課 採用ご担当者様採用担当者の名前が分からなけらば「採用ご担当者様」と書きます。
フルネームがわかっている場合は氏名すべて書きます。以下のように、「様」をつけるときは、途中で社名に「御中」をつける必要はありません。つまり、「様」と「御中」の併用はできません。
× ○○○○株式会社御中
総務部人事課 ○○様○ ○○○○株式会社
総務部人事課 ○○様 - 油性の赤ペンで、オモテ面の左下に、「履歴書在中」または「応募書類在中」と書きます。
- 企業にはさまざまな郵便物が届きます。他の郵便物に埋もれてしまわないために、「履歴書在中」(または「応募書類在中」)を記入して、採用に関わる重要書類であることをアピールする必要があります。
- 「履歴書在中」(または「応募書類在中」)に必ずしも赤枠で囲む必要はありませんが、赤枠で囲まないときは太めの赤ペンを使用したほうが良いでしょう。
- 赤枠を付けるときは、きちんと定規を使いましょう。
- 「履歴書在中」(または「応募書類在中」)はスタンプでも構いません。
- 「履歴書在中」(または「応募書類在中」)は宛名付近に記入しないように注意が必要です。郵便物に関する法律で、「履歴書在中」(または「応募書類在中」)は宛名に記載できる項目に含まれていません。
- のりで封をして、封じ目に「〆」、「封」、「緘」のいずれかを書きます。封をするときは、セロハンテープは使用しません。
- オモテ面に書く送り先と同じで、住所は省略せずに都道府県名から番地まで正確に書きます。氏名はやや大きめに書きます。
履歴書を封筒に入れる
封筒には履歴書のほかに、添え状(送付状)、職務経歴書も同封します。
添え状(送付状)は、採用担当者への挨拶の役割があります。履歴書と職務経歴書だけでは失礼になってしまいます。必ず、添え状(送付状)も同封するようにしましょう。
履歴書は二つ折りで封筒に入れる
市販の履歴書は元々二つ折りになっています。長形4号などの縦長の封筒に入れようとすると、履歴書をさらに1回折って三つ折りにしなければなりません。三つ折りにすると封筒がかさばってしまうので、元々の二つ折りの状態で大きな封筒(角形2号または角形4号)に入れましょう。
書類を正しい順番で入れる
封筒のオモテ面から見て、それぞれの書類をオモテ面を手前にして、以下の順で入れます。
- 添え状(送付状)
- 履歴書
- 職務経歴書
- その他の書類(ある場合)
バランスよく書くコツ
応募書類の封筒にバランス良く書くためには、あらかじめ文字を書く位置に鉛筆で薄く縦線を引きます。こうすることで、文字が曲がることを防ぐことができます。
次に、文字の大きさのバランスを一定に保つために、書く文字のところにはアタリで○を薄く書くとよいでしょう。
当然、書き終わると消しゴムで消しますが、にじんでしまわないように、インクが完全に乾いてから消しましょう。